「007」シリーズの最新作『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』のサウンドトラックが、全英アルバムチャートで7位を記録した。これは「007」シリーズのサントラでの全英チャート最高位となる。これまでのサントラ最高位は、1964年に14位を記録した『007/ゴールドフィンガー』だった。
また、この記録はサントラを担当したハンス・ジマーにとっても、自己最高の全英チャートとなった。彼のそれまでの最高位は、2000年に公開されたリサ・ジェラードとの共同作曲による映画『グラディエーター』のサントラが記録した17位。ハンス・ジマーが単独で担当したサントラの最高位は、2012年に19位を記録した『ダークナイト ライジング』だった。
『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』のサントラには、ギタリストのジョニー・マーが参加し、英国でプラチナ認定を受けたビリー・アイリッシュによる主題歌「No Time To Die」も収録されている。
<ビリー・アイリッシュが歌う映画『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』主題歌「No Time To Die」>
この記録的なニュースに対して、ハンス・ジマーは次のようにコメントしている。
「2019年のブリット・アワードでこのアルバムを事実上発表したと思うとこのニュースは信じられません!映画とその音楽が最終的にこのような熱狂的で記録的な評価を受けていることは素晴らしいことだと感じています。チャートの歴史を作ろうとするのであれば、ジェームズ・ボンドと一緒にやるのがいいかもしれませんね。本当に光栄です」
全英チャートを発表しているオフィシャル・チャート・カンパニーのチーフ・エグゼクティブであるマーティン・タルボット氏はこうコメントを寄せている。
「この秋にボンド、ジェームズ・ボンドが凱旋したことは、ロックダウン後の国民に大きな刺激を与え、サウンドトラック・アルバムの驚くべき成功は、我々がいかにボンドのスコアを愛しているかを表しています。今回、ハンス・ジマーに加えてビリー・アイリッシュとジョニー・マーが参加したことで、このサントラの視聴者層はこれまで以上に広がりました。映画の公開まで待たされましたが、待った甲斐がありました」
ダニエル・クレイグが007を演じる最後の作品は「007」シリーズの中で最高のオープニング週末興行収入を記録している。
Written By Emma Steinberg