渋野日向子が明かした復活Vへの原動力 亡き大恩人への感謝の念

復活Vを果たした渋野日向子

女子ゴルフの「スタンレーレディス」最終日(10日、静岡・東名CC)は、渋野日向子(22=サントリー)が4人によるプレーオフを制して、約1年11月ぶりとなる復活優勝。試合後の会見ではその原動力には、亡き大恩人への思いがあったことを明かした。

米女子ツアーに参戦していた4月9日に、渋野が所属していた「RSK山陽放送」の社長だった桑田茂さんが68歳で死去。渋野は訃報を母親からの連絡で知ったという。

「これだけ高校の時から応援してくれてたのに、自分がこんなに情けないんだろうと思っちゃうくらい、自分にムカついた日々だというか。あれをきっかけに、ちょっとずつ前を向いて、もっと頑張らないと思ってやってきた。桑田社長が亡くなってしまったことをきっかけにすごく…言い方は悪いんですけど」(渋野)

桑田さんは調子が悪い時にも笑顔で迎えてくれた。その上で「やりたいようにやればいい、自分の思うようにやればいいから」と励まされたという。

「ずっと応援してくださってて、どんな時でも笑顔で迎えてくださって…。桑田社長がいなかったら今の私はいないというくらい、桑田社長の存在すべてです。言葉とかじゃなくて…」

言葉を絞り出すように語った渋野には、故人への感謝の念があふれていた。亡き恩人への思いに報いるためにも、このまま再び上昇気流に乗る。

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