栃木県勢のドラフト指名なるか センバツV左腕・石田が上位候補

上位指名の期待がかかる東海大相模・石田(真岡中出)=今春のセンバツ甲子園から

 プロ野球の新人選択会議(ドラフト会議)は11日午後5時から、都内で開かれる。栃木県関係は大学生、高校生でプロ志望届を提出した選手がいるほか、栃木県出身の社会人選手や、栃木ゴールデンブレーブス(GB)などの独立リーグチームに所属する選手も運命の日を心待ちにしている。

 上位指名の期待がかかるのは真岡中出の投手石田隼都(いしたはやと)(神奈川・東海大相模高)だ。

 今春のセンバツ甲子園では、栃木南中出の大塚瑠晏(おおつかるあん)主将と共にチームの10年ぶりの優勝に貢献。183センチの長身左腕は、140キロ台後半の直球にスライダーやチェンジアップを絡めて凡打の山を築き、5試合で計29回1/3を投げて無失点。決勝も六回途中から救援登板し優勝投手となった。

 栃木GBからは強肩強打の捕手叺田本気(かますだもとき)に球団初となる支配下指名が期待できそうだ。中京学院大から今季入団、主に指名打者で42試合に出場し、規定打席未到達ながら打率3割3分3厘、3本塁打をマーク。大学4年時にもドラフト候補に挙げられていただけに、今回こそ夢をつかみたい。

 大学生は青藍泰斗高出の内野手中山誠吾(なかやませいご)(白鴎大)がプロ志望届を出した。昨年の関甲新秋季リーグは最多打点(11打点)、最多本塁打(4本)をマークしてアジア選手権の日本代表候補にも選ばれた。数字が伸びなかった今年の春季リーグの成績が指名順位を左右しそうだ。

 社会人は、ホンダの左腕中村伊吹(なかむらいぶき)(白鴎大出)と右腕朝山広憲(あさやまひろかず)(作新学院高出)に注目したい。中村は2018年の全日本大学選手権で、中継ぎとして登板しチーム初の8強入りに貢献。朝山は昨年の都市対抗で3試合に先発し、2勝を挙げるなど優勝の原動力になった。

 このほか、栃木GBの堀越歩夢(ほりこしあゆむ)、手塚俊二(てづかしゅんじ)の両投手も育成指名の可能性がある。青藍泰斗高の三塁手伊藤翔哉(いとうしょうや)、白鴎大足利高の投手中沢匠磨(なかざわたくま)らも吉報を待つ。

叺田本気
中山誠吾

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