パドレスの新監督候補に元レンジャーズ監督のワシントンが浮上

現在メジャーリーグではパドレスの監督、メッツの監督とGM(もしくは編成本部長)が空席となっている。「MLBネットワーク」のジョン・ヘイマンによると、空席のうちの1つ、パドレスの新監督候補にロン・ワシントンの名前が浮上しているようだ。パドレスは3年契約を結んでいたジェイス・ティングラー監督を2年で解任し、経験豊富な新監督を探しているとみられる。レンジャーズの監督を8年間(2007~14年)務め、2度のリーグ優勝を経験している69歳のワシントンは適任と言えそうだ。

ワシントンは現在ブレーブスの三塁ベースコーチを務めている。ブレーブスはナ・リーグ東部地区4連覇を達成してブリュワーズとの地区シリーズを戦っており、パドレスがワシントンとの面接を開始できるのはブレーブスのポストシーズンの戦いが終了してからということになる。ワシントンは以前にもパドレスの監督候補に挙がっていたが、そのときはティングラーが選ばれ、ワシントンは2番手に終わっていた。

パドレスはティングラーのみならず、その前任であるアンディ・グリーンもメジャーでの監督経験がない人物だった。今季のパドレスは開幕前の大型補強により「打倒・ドジャース」の1番手として大きな期待を背負ったが、79勝83敗の借金4(ナ・リーグ西部地区3位)という期待はずれの成績に。シーズン終盤にはベンチ内でのマニー・マチャドとフェルナンド・タティスJr.の口論がメディアに大々的に報じられるなど、チームにおけるリーダーシップの欠如が課題として浮き彫りになっていた。

ワシントンはレンジャーズで監督を務めた8年間で664勝611敗(勝率.521)をマーク。2010年から2年連続リーグ優勝、2012年もワイルドカードを獲得し、3年連続ポストシーズン進出を達成した。アスレチックスとブレーブスでのコーチ経験も豊富であり、リーダーリップの欠如という課題を抱えるチームにとって理想的な選択肢となるかもしれない。

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