【ノア】GHC奪取の中嶋勝彦 “外様天下”を宣言 「生え抜きが目立つ環境、それを俺が変える」

約4年ぶりにGHC王座を奪還した中嶋(東スポWeb)

外様の逆襲だ。約4年ぶりにノアのGHCヘビー級王座を奪回した中嶋勝彦(33)が原動力となった反骨心を激白した。

先のシングルリーグ戦「N―1 VICTORY」で史上初の連覇を果たし、10日の大阪大会では丸藤正道(42)に挑戦。37分18秒に及ぶ激闘の末、ダイヤモンドボム、ハイキック、バーティカルスパイクのフルコースで3カウントを奪い、2017年8月に失って以来の王座返り咲きを果たした。試合後には田中将斗からの挑戦表明を受諾し「時代が動くぞ。俺がノアだ!」と叫んだ。

この言葉に込めた思いを「ノアはさ、やっぱり生え抜きが目立つ環境なんだよ。それを俺が変えるってことだ」と明かす。2003年にWJでデビューし、健介オフィスを経て16年から所属となった。

「今まで俺たちは、生え抜きが推される一方で『外様には、たまにチャンス与えときゃいいだろ』的な扱いを受けてきた。今だと(生え抜きの)清宮(海斗)がそうだ。でも今回、俺が力でN―1を初めて連覇してベルトも取ったから。これからは違うんだよ」

だからこそ団体の象徴でもある丸藤からベルトをもぎ取ったことにも意味があるという。「N―1の激闘で正直、全身ボロボロだよ。それでも万全だった丸藤に勝ったのはメンタルの…ここの力だ」と胸を叩いた。

田中とのV1戦は30日の福岡国際センター大会で行われることが正式決定。反骨の第36代王者は、刺激的な防衛ロードを見せられるか。

© 株式会社東京スポーツ新聞社