韓国紙「岸田政権で日本の韓国外しがさらに酷く」「祝電送っても無反応...厄介」

韓国紙が日本の「韓国パッシング」外交に不快感を示している。

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韓国の中立紙・韓国日報は11日の社説『韓国パッシング・冷遇する日本の《不寛容外交》が残念だ』において、冷え切った日韓関係が岸田政権でさらに悪化する可能性について危惧した。

同紙は、「岸田文雄日本首相の就任後の歩みを見れば、日本の《韓国パッシング(韓国外し)》がさらに酷くなるようで懸念を禁じ得ない」とし、「韓国との関係を改善しようという意志が全く見えない」と指摘した。

韓国日報は、「韓日関係が悪くなったのは、両国ともに責任がある」としつつ、「日本が硬直した姿勢で一貫しているせいが大きい」とし、文政権が積極的な対話姿勢を今年に入り見せているのにも関わらず、「日本の頑固な態度は変わる兆しがない」と伝えた。

そして、岸田首相の就任演説において、「韓国は重要な隣国」「健全な関係に戻すために、我が国の一貫した立場に基づいて韓国側に適切な対応を強く求めたい」という二つの文章だけだったとし、普遍的価値を守るために協力する国について話すときは、韓国を除外したと指摘した。

画像:文在寅大統領(青瓦台提供)

また、就任直後から米ロ中印の首脳と電話会談をしながら、「文在寅大統領とはまだ通話していない」ことを挙げ、「昨年の菅首相就任時も文大統領との通話は、就任8日目になってようやく行われた」と指摘。

韓国日報は、「当時、韓国が最初の電話会談を提案したが、日本政府が意図的に韓国の順序を後ろに押し出したとの報道も現れた」とし、「今回も日本がわざわざ韓国を冷遇するのであれば非常に厄介なことである」と危惧している。

このような日本の「韓国パッシング」については他紙も懸念を示している。韓国の有力経済紙マネートゥデイは10日、岸田首相が米中ロ印の首脳とは電話会談しながいら、「日本と最も近い韓国の文在寅大統領とは何の交信をしていなかった」とし、「青瓦台(韓国大統領府)が岸田首相就任当日にお祝いのメッセージを送り韓日首脳会談の意志を垣間見せたが、数日が過ぎても無反応で一貫している」と指摘した。

マネートゥデイは、岸田伊首相が「韓国との関係回復には大きな関心がないようにみえる」と伝える一方で、岸田首相が北朝鮮との対話には意欲を示しているとし、日朝国交正常化や金正恩委員長との首脳会談まで言及したと強調している。

これら報道について韓国のネットユーザーからは

「…独島一つとっても日本との間には答えがないからな…」

「誰が文在寅と話したがるのか…」

「とはいえ政府が全て失敗したわけではないだろう。日本にペコペコ謝って国産化も止めて、福島産も輸入して慰安婦合意や徴用工裁判にも圧力をかけて全て敗訴させろというのか?ふざけんな」

「日本には我々ももはや関心がない。お互いに関心を持たないようにしよう。こんな記事も必要ない」

「…相手してくれないから怒ってもなあ…」

「日本が不寛容??期待するなよ。彼らは韓国をダシに支持率を上げてマウントしようと色々やっているわけだが、思い通りにならないから感情的になっているだけだろ」

などのコメントがネット掲示板に投稿されている。

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