物議を醸すエムバペの決勝弾…スペイン紙が不満露わ「なぜオフサイドじゃない?」

 UEFAネーションズリーグ決勝戦で、キリアン・エムバペの逆転弾によりフランスが優勝を果たした。ただこのゴールがオフサイドではないかと物議を醸している。

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 問題のシーンは1-1で迎えた80分、テオ・エルナンデズがスルーパスを送ってエムバペが抜け出し、左足で流し込み決勝弾を奪取。パスが出た時点ではオフサイドだったが、エリック・ガルシアがボールに触れたことでアンソニー・テイラー主審はゴールの成立を認めたようだ。テイラー主審はスペイン代表の選手たちにもそれを説明したものの、試合後セルヒオ・ブスケッツは不満を露わ。「エムバペはオフサイドだったが、主審はエリックが取りに行ったことで新しい局面となったと言ってた。だが意味のないことだ。DFなら誰だってボールをカットしようとするだろ」と口にしている。

 スペイン紙『マルカ』でレフェリングの解説を務めたアルフォンソ・ペレス・ブルル氏も、エムバペのゴール判定に納得いっていない模様。パスを出した時点のオフサイドラインをなぜ表示しなかったのかと疑問を呈した。「信じられないのは、彼が明らかにオフサイドの位置にいるのに、ラインをなぞらなかったことだ。エムバペはプレーを妨害し、オフサイドになっている。それはスペイン側がタッチしたとしてもそうなるはずだ」。

エムバペの決勝弾が物議を醸す Photo Mike Hewitt

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