コロナ下の最終学年の選手を運動部記者が追った書籍『最後の一年 緊急事態宣言―学生アスリートたちの闘い』発売!

新型コロナウイルスの感染拡大で日常からスポーツが消えた時、 高校や大学などの最終学年のアスリートたちは、 何を思い、 考え、 どう行動したのか。 彼らの胸中に毎日新聞の運動部記者たちが迫った長期連載をまとめた書籍「最後の一年 緊急事態宣言―学生アスリートたちの闘い」が11日、 毎日新聞出版から発売された。 駅伝、 野球、 ラグビー、 サッカー、 アメリカンフットボール、 ボクシング、 視覚障害者向けのフロアバレーボールなどさまざまな競技に取り組む小学校、 中学校、 高校、 大学、 特別支援学校の最終学年の選手たちがどのようにコロナ禍を過ごしたのか。 彼らの姿を運動部記者たちが追い、 毎日新聞の紙面とニュースサイト「毎日新聞デジタル」で昨年5月から今年4月まで90回近く連載した「#最後の1年」を書籍化したのが本書。 大会中止に追い込まれた苦悩や先行き不透明な状況への不安、 戸惑いを抱えながらも、 逆境をバネに歩み続ける選手たちを描いた本連載は大きな反響を呼び、 「感染拡大で相次いでスポーツの大会が中止になり、 高校最後の集大成となる高校3年生は心のやり場のない状態だろう」「ダンス部の娘は中学生最後の大会に出られず、 親としてどう声をかけていいかわかりませんでした。 このようなことは親も初めての経験で対応が難しかったです」など、 多くの感想が寄せられた。 連載を中心に、 新たに取材した内容も加筆した本書は、 このかつてないコロナ禍という危機を、 最終学年の選手たちがどう乗り越えていったのかがわかる貴重な記録でもある。 毎日新聞東京本社運動部長の藤野智成は「本書に登場する選手の多くは高校3年生、 大学4年生です。 二度と戻らない集大成の1年に青春の全てを懸けて取り組んでいましたが、 新型コロナウイルスの出現で日常を奪われ、 目標とした大会が中止となった選手も少なくありません。 一時は一歩も前に進めない選手もいました。 でも決して、 そのままでは終わりませんでした。 限られた環境の中で何ができるか、 苦悩、 無念、 焦りを克服し、 困難に立ち向かっていきます。 ぜひ多くの人に読んでいただければと思います」と語っている。

本書に掲載した学校名・チーム名

東京大学アメリカンフットボール部 日本大学アメリカンフットボール部 明治大学ラグビー部 早稲田大学ラグビー部 天理大学ラグビー部 青山学院大学陸上競技部 創価大学陸上競技部駅伝部 東洋大学陸上競技部 京都大学硬式野球部 大阪青山大学女子ソフトボール部 福島県立磐城高校野球部 茨城県立石岡第一高校野球部 愛知県立豊橋西高校野球部 高知県立室戸高校野球部 佐賀女子高校ソフトボール部 桐蔭学園高校ラグビー部 奈良県立御所実業高校ラグビー部 青森県立五戸高校サッカー部 駒澤大学付属苫小牧高校スピードスケート部 鹿児島県立鹿屋工業高校ボクシング部 東京都立大島海洋国際高校端艇部 岐阜県立岐阜商業高校応援部 筑波大学付属視覚特別支援学校フロアバレーボール部 埼玉県坂戸市立桜中学校バレーボール部 中学硬式野球チーム「江東ライオンズ」 ドッジボールの少年団「高階イーグルファイターズ」 中京大学付属中京高校 札幌市立向陵中学校吹奏楽部

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