ハラール-世界的経済回復のための触媒

AsiaNet 92220 (2391)

【クアラルンプール(マレーシア)2021年10月11日ベルナマ=共同通信JBN】Halal Development Corporation Berhad(HDC)が主催し、マレーシアのイスマイルサブリ・ヤーコブ(Ismail Sabri Yaakob)首相がこのほど主宰したWorld Halal Business Conference 2021(WHBC2021)(2021年世界ハラールビジネス会議)が65カ国の3000人の登録代表が見守る中で、完全なバーチャル環境で開催された。

WHBC2021は、政府代表、主要なオピニオンリーダー、大企業家、専門家が世界的な景気回復を加速する上での役割と貢献について話し合うハラール業界の主要な舞台となることを目指し、毎年開催されている。

WHBC2021で、首相に代わり「Halal – The Catalyst for Universal Economic Recovery(ハラール-世界的経済回復の触媒)」とのテーマで基調講演を行ったマレーシアのアズミン・アリ(Seri Mohamed Azmin Ali)上級相兼国際貿易・産業相は、ハラールが重要な役割を引き受け、そのさまざまな価値提案を通じて触媒となることができる現在の世界的な景気回復プロセスを前提として、同イベントと全体的テーマの適切さと妥当性を称賛した。

同首相は「この会議は、ハラール経済が引き続き回復力を持ち、世界経済の回復に大きく貢献するというすべての利害関係者の確固たるコミットメントと信頼を立証している」と述べた。

首相はさらに、Covid-19が世界経済に広範な景気後退をもたらしていることから、医薬品、医療機器、食品全体のハラールなど重要製品の自給自足の必要性について疑問が生じていると付言した。

ハラール食品・飲料業界だけでも2兆1000億米ドルに相当すると推計されているが、ハラール化粧品およびハラール医薬品業界は合計で1360億米ドル相当の価値がある。

首相はまた、ハラール統合プラットフォーム(HIP)を立ち上げた。これは、業界プレーヤー、特に零細・中小企業(MSME)のプレーヤーを、ハラールエコシステム内の政府機関、企業、消費者と結び付けるワンストップのデジタルハラールプラットフォームである。

HIPは、ハラールサービスのプロバイダーとサプライヤーを業界プレーヤー間の世界的規模のコネクションとコミュニケーションを備えた1つのプラットフォームに集め、これにより、企業にこの成長する業界に参入するための競争力を与える。

WHBC2021はまた、完全なハラール経済を創出し、バリューチェーン全体で相互に補完し、全体的なエンドツーエンドのシャリーア・コンプライアンスを生み出すために協力して取り組むハラール産業とイスラム金融の重要性を強調した。

WHBC2021には、オーストラリア高等弁務官のJustin Lee博士、南アフリカ共和国高等弁務官のDavid Evan Malcomson氏、セネガル共和国大使館のAbdoulaye Barro大使、南アフリカ共和国のイブラヒム・パテル(Ebrahim Patel)貿易・産業相など多くの著名な大企業家、国際的な演舌家・パネリストが参加した。

▽HALAL DEVELOPMENT CORPORATION BERHAD(HDC)について
HDCは、マレーシアを世界のハラール産業をリードする最も競争力のある国として位置付けるため、マレーシアの統合された包括的なハラールエコシステムとインフラストラクチャの開発を主導している。

2006年9月18日に設立されたHDCは、マレーシアのハラールエコシステム開発への参加を促進し、業界のプレーヤーの成長を後押しする中央コーディネーターである。 国際貿易・産業省傘下の機関であるHDCは、世界初の政府支援のハラール産業開発公社である。www.hdcglobal.com

▽問い合わせ先
Norsida Ahmad
Tel: +60123249703
Email: norsida.ahmad@hdcglobal.com

ソース:HALAL DEVELOPMENT CORPORATION BERHAD (HDC)