西武が11日のプロ野球ドラフト会議で、いち早く1位指名を公表していた大学ナンバーワン・サウスポー、隅田知一郎(ちひろ)投手(22=西日本工大)の交渉権獲得に成功した。
ヤクルト、巨人、広島との競合の末、当たりクジを引いたのは飯田光男常務取締役球団本部長だった。
大役を果たした飯田本部長は1位指名後の会見で「すごく緊張しました。4球団もある中で当てることができてうれしいです。周りの反応がなかったというのは分からなかった。自分のクジがなかなか(封筒から)出てこなかった。(交渉権獲得印を)見た瞬間は『やった!』と思いました」とまず喜びを表現した。
続けて、この〝大一番〟に向けてのゲン担ぎを「ここに臨むにあたって(6球団競合の菊池、大石を引き当てた)渡辺GMもいろいろとゲン担ぎをやっていましたので、私も自分なりに考えて今日に臨んでます。西日本工業大学の校章をホームページから印刷して胸のポケットに入れて、なおかつ地元の神社のお守りをポケットに入れていました」と明かした。
「こんなに緊張するクジは生まれて初めて。よかったです」と一躍時の人となった飯田本部長。
その上で過去、クジ引き役を務めた渡辺GM、辻監督らから授かった今回の戦略については「2番目に触ったやつですね。いつもは一番目に触ったやつは当たらないという過去の傾向から、2番目ということで戦略を変えた」と秘策を明かしていた。