西武は11日に行われたドラフト会議で佐藤隼輔投手(21=筑波大)を2位で指名した。
佐藤は最速152キロの直球とスライダー、チェンジアップが武器の本格派左腕。2年次には大学日本代表「侍ジャパン」にも選出された実績もある。
指名を受けて佐藤は「プロとしてのスタートラインに立てたことを大変うれしく思います。ここに来るまで家族やチームメートに支えられてきたので、恩返し出来るようにがんばっていきたいと思います」語った。
1996年にオリックスに指名された同大学の杉本友以来となる国立大学出身での1位指名も期待されていたが、コロナ禍で練習試合を行えず、9月11日の秋のリーグ戦開幕戦では右内腹斜筋の肉離れを発症し戦線離脱。実戦から遠ざかっていた。
同大学の川村卓監督は「1位で送り出したかった」と語り、佐藤も「大学4年間を通してドラ1を目標にしてきた」と悔しさをにじませた。それでも「秋にアピールできなかったこともあるのでまずは指名していただいたことにホッとしています。順位など関係なくここからが勝負です」とプロの舞台での雪辱を誓った。
西武は今季ここまで、先発左腕による勝ち星がわずかに2勝。佐藤は同じ大卒左腕で1位の隅田知一郎投手(22=西日本工大)とともに左腕不足に悩む球団での活躍が期待される。