有機農法に取り組むポール・マッカートニー 「ヘンプ」の栽培は「人の目に触れないところで」

ポール・マッカートニーは、大麻を盗まれないよう隠れたところで栽培しているそうだ。イギリス南部ピースマーシュの農場でヘンプ(麻)を育てているポール、地元の十代の若者たちが取っていかないように、それを覆っているという。

政府の規定では、ヘンプはライ麦、エンドウ豆、小麦と一緒に栽培することになっており、ポールもそれを実践しているそうで、デイリー・ミラー紙にこう語っている。

「作物を栽培してるんだ。僕はスペルト小麦、ライ麦なんかを育てるのが好きだな。エンドウ豆もやってるよ。実は、僕らはヘンプを栽培し始めたばかりなんだけど、政府の規制でおかしなことに、人の目に触れないところで育てなきゃならない。若い子たちみんなが入ってきて盗んじゃうから!」

ヘンプは専門的には大麻草と同じ植物だが、化学物質のTHC含有量がはるかに少なく、衣類や石鹸などの製品に使われている。

20年前から有機農産物を栽培しているポールは、当初その概念は、地元の農家には受け入れられなかったものの、今ではその考え方に賛同するようになったとして「僕は20年以上前に有機栽培を始めたんだ。僕が最初に農場を買った時、農場をやってくれるスタッフが『この畑には虫がいませんよ。生きているものが何もいません』というような畑がいくつもあった」と振り返り、「それは、基本的には農薬をかけて、肥料を入れてただけだったから。そこで『オーケー、挑戦だ。オーガニックで行こう』と僕は思ったんだ。ソイルアソシエーションに相談したところ、非常に良い対応をしてくれて、いくつかのヒントを与えてくれたので、有機栽培に踏み切ったんだよ。地元の農家の人たちは、『ああ、バカだな、何やってるんだ?』って言ったさ。もちろん、最近では彼らは理解していて、良い考えだと思っているよ」と続けた。

そんなポールは以前、ボブ・ディランから手ほどきを受けて以来大麻を吸っていたものの、自分の子供や孫に良い手本を示そうと何年も前にそれを止めたと明かしていた。

(BANG Media International/よろず~ニュース)

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