【衆院選】緊急事態宣言下に銀座クラブ訪問の3氏、自民復党見送り「有権者のみそぎを受けたい」

甘利明幹事長(資料写真)

 新型コロナウイルス緊急事態宣言下に東京・銀座のクラブを訪問し、自民党を離党した松本純元国家公安委員長(衆院神奈川1区)ら3氏の復党について、甘利明幹事長(同13区)は11日、次期衆院選前の復党を見送る方針を明らかにした。東京・永田町の党本部で記者団の取材に応じた。

 甘利氏の説明によると、3氏から党執行部に対し「党に迷惑を掛けたくないので、無所属として有権者のみそぎを受けたい」との連絡があった。党執行部は10日に協議し、3氏の意思を尊重することを決めた。

 次期衆院選で3氏の選挙区に候補者を擁立する考えはあるかとの記者団の問いには「それはない」と断言。「池に落ちた犬を棒でたたくようなことはしたくない。健闘を見守りたいと思っている」などと語った。

 クラブ訪問で離党したのはいずれも衆院議員で現在無所属の松本、大塚高司(大阪8区)、田野瀬太道(奈良3区)の3氏。1月18日深夜に銀座クラブを訪問していた。松本氏は当初、1人で訪れていたと説明したが、大塚、田野瀬両氏も同席していたことが後に判明した。

© 株式会社神奈川新聞社