サッカー沖縄SVが農業生産法人を設立 沖縄県産コーヒー栽培に本腰

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 元サッカー日本代表でクラブチーム「沖縄SV」(OSV)の代表を務める高原直泰氏らが11日、那覇市内で会見し、地域活性化や地方創生を目的とした農業生産法人「沖縄SVアグリ」(豊見城市、宮城尚社長)の設立を発表した。OSVとして2019年に名護市と大宜味村の畑で始めた県産コーヒー栽培などの農業事業を本格化させ、スポーツと連携した農業のブランディングをはじめ、選手のセカンドキャリアや県内耕作放棄地問題などの課題解決につなげる。

 OSVは現在、県内11カ所で約6千本のコーヒーの木を育てている。22年にはコーヒー豆の本格的な収穫を予定しており、品質の向上や人材育成、農業体験などアグリツーリズムの展開など、農業生産法人を設立して事業の段階を上げることが必要と判断。高原氏がファウンダーとして出資し、9月7日に沖縄SVアグリが発足した。

 今後は(1)高付加価値な農産物の栽培(2)コーヒーやスイーツなど地域特性を生かした加工品製造(3)アパレルや観光などによる農業プロモーション―の3点を柱に、新たな農業のあり方を探ることにしている。

 農業生産法人の代表に就いた宮城氏は県内コンサルティング会社の執行役員として中小企業支援などを手掛け、農学部出身の知見を生かしてOSVのコーヒー栽培事業にも助言してきた。11日の会見で宮城社長は「私たちは思いあるパートナーと農業のブランディングを掲げていきたい」と述べ、企業や福祉団体、自治体や教育機関との連携を強める考えを示した。

 高原氏は「『地域と共に』が自分たちのビジョンだ。農業法人でもSDGs(持続可能な開発目標)からリジェネレーションの視点で、環境の再生やコミュニティーの再生に取り組みたい」と語った。

 ※高原氏の「高」ははしごだか