【動画】ルクレールとサインツが“目隠し”でイモラにチャレンジ

 フェラーリ公式YouTubeの今回の企画は『目隠しチャレンジ』。シャルル・ルクレールとカルロス・サインツのふたりが、シミュレーターでフェラーリ・FXX Kを操り、イモラをドライブする。ただし、目隠しをした状態で。

 視界を奪われたふたりのF1ドライバーの頼りになるは、F1公式Eスポーツ選手権の元チャンピオン、ブレンドン・リーのアドバイスだけ。この状態で走った距離、越えたコーナー数、最高速がポイントとして加算され、コースを外れると減算、勝負はその合計ポイントで争われる。この一風変わったバトルを制するのは、果たしてどちらのドライバーだろうか。

 まず挑戦するのはルクレール。直線が少なく、目隠し状態ではコース上にとどまるだけでも難しそうなイモラだが、「ハンドルを10度ぐらい右に切って」とラリーのコ・ドライバーのように指示するリーを信頼し、壁に当たっても動じずにアクセルを踏んでいく。しかし最初のコーナー『タンブレロ』でグラベルに飛び出すと「めちゃくちゃ難しい!」と一言。

 走り慣れたフェラーリのホーム、イモラでも目隠しをすると未知のコース。様子を見に来たサインツには嘘のアドバイスを与えられ、ルクレールは「今どこにいるんだ?」と、セクター2に差し掛かる頃には完全に居場所を見失う。それでも難所のヘアピンコーナー『トサ』は綺麗にクリアしてみせたが、結局その先で身動きが取れなくなりチャレンジ終了。次はサインツの番だ。

 ルクレールの挑戦で学習したのか、サインツは極めて慎重なドライビング。リーに一つ一つ確認を取りながら、ゆっくりゆっくりとコースを進んでいく。『タンブレロ』への進入速度はわずか時速30キロだ。

 その後もスピードは落ち続け、真剣なサインツの表情と遅すぎるスピードとのギャップにルクレールも笑いをこらえきれない。たまらずリーが「今、時速6キロしか出ていないよ」と言うが、その後もサインツがアクセルを踏みこむことはなく、ルクレールの少し手前の場所であえなくゲームオーバー。

 多少コースをはみ出てもアクセルを踏み続けたルクレールと、ひたすらコースにとどまることを優先したサインツ。対照的なふたりの勝負だったが、結局ポイントの合算でルクーレルに軍配が上がった。やはりF1ドライバー、勇気をもってアタックすることが必要だということか。

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