遠藤憲一が「ミステリと言う勿れ」で7年ぶり共演の菅田将暉は「心がとてもデリケートだということが体からにじみ出るような人」

尾上松也、筒井道隆、遠藤憲一が、2022年1月にフジテレビ系でスタートする連続ドラマ「ミステリと言う勿(なか)れ」(月曜午後9:00、開始日未定)に出演することが分かった。

ドラマの原作は、月刊フラワーズ(小学館刊)で16年に連載をスタートし、これまで既巻8巻を刊行している田村由美氏の同名漫画。累計発行部数は早くも1000万部を突破しており、映像化の権利を巡っては一時出版社に問い合わせが殺到したという注目作だ。会話劇とミステリーを癒合した意欲作で、天然パーマがトレードマークのカレーをこよなく愛する主人公の大学生・久能整(菅田将暉)が、淡々と自身の見解を述べるだけで事件の謎も人の心も解きほぐしていくさまを描く。

今回発表された3人は、整を事件捜査に巻き込む新人刑事・風呂光聖子(伊藤沙莉)と同じ大隣署所属の面々。若手巡査・池本優人を尾上、警部・青砥成昭を筒井、警部補・薮鑑造を遠藤が演じる。

遠藤と菅田の共演は、2人がダブル主演を務めた2015年の連続ドラマ「民王」(テレビ朝日系)以来およそ7年ぶり。松也と菅田は、17年の大河ドラマ「おんな城主 直虎」(NHK)で同じ作品に参加しているが共演シーンはなく、今回が初共演。筒井と菅田がテレビドラマで共演するのも初めてとなる。

松也は菅田との共演を「演じていてとてもやりやすいというか、ストレスを感じることが全くない方です。収録の合間には、笑いの輪に入っているのですが、ふと気が付くと菅田さんは監督ととても真剣に話し合っていて。そういう切り替えもサッとできてしまうのもすごいと思いました」と感心。

自身の役柄については「今回の作品は今まで共演したことのない皆さんとのお仕事ということもあって、すごくワクワクしました。池本はどちらかと言えば、ムードメーカーのような明るい刑事です。ですが、ドラマでは刑事としての真っすぐさというところは表現しようと。決していい加減な仕事をしているのではないという、そこに一つの心(しん)が通っているキャラクターとして演じようと思いました」とコメント。

筒井は「いただいた台本がすごく面白く、また原作も興味深い作品でしたので、これはぜひ出演させていただきたいとお受けしました。僕も整のように論理立てて考えたり、論破するのも好きなので…好きって言うのも変ですけど、そういう思考の人間なので、すごく共感できました」と作品の魅力を述べつつ、「収録初日にお会いした時は、菅田くんは風貌から原作の整のイメージ通りで“あっ、こういうストイックなアプローチで演じるのか”と。コロナ禍で、一見ホワッとした感じの整の言葉、繊細な分析や気付きに共感できると思います。いじめや虐待についての難しい問題などもストーリーに出てくるんですが、整のグローバルな考え方から違う視点に“気付くこと”の大切さを、ぜひ感じていただきたいです」とアピール。

遠藤も「菅田くんは、心がとてもデリケートだということが体からにじみ出るような人ですね。だからこそ、芝居でも歌でも国民的スターになっちゃう、本当に希有な存在なんだと思います。僕は父親のような気分で“頑張ってるなぁ”と菅田くんを見ていました」と親心をのぞかせる。

そして、「最初にいただいた台本を読んだのですが、びっくりしました。すべてのト書きや“…”、隅々までちゃんと意味がある、相当高度な台本だったので、まずそこに感動して、ぜひ出演したいと思ったんです。主人公の久能整が話す一言一言が胸にズキンとくる…家族との向き合い方とか、自分にもそういうところがあるのかなぁ?と、かなり突き刺さりました。整が普段の僕たちが見過ごしがちで、考えたこともなかったような心の中を見透かしてくるような? これは視聴者の方にも、きっと共感していただけるのではないかと思います」と感銘を受けるとともに、手応えを明かしている。

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