レッドソックスが連夜のサヨナラ勝ちでリーグ優勝決定S進出 バスケスのサヨナラ犠飛に澤村も歓喜

2日連続のサヨナラ勝ちでレイズを下したレッドソックス(ロイター=USA TODAY Sports)

ア・リーグ地区シリーズ(5回戦制)第4戦が11日(日本時間12日)に行われ、レッドソックス(ワイルドカード)が本拠地ボストンでレイズ(東地区)に6―5でサヨナラ勝ちして、3勝1敗で2018年以来、3年ぶりのリーグ優勝決定シリーズ進出を決めた。

2日連続のサヨナラ劇だった。5―5の9回、先頭バスケスが左前打で出塁すると9番アローヨが初球でバントを決め、さらにトラビスの三塁内野安打で一死一、三塁とチャンスを拡大。ここで三走バスケスの代走にサンタナを送った。2番ヘルナンデスは1ストライクからの2球目、92マイル(約148キロ)の外角直球を捉え、左中間に高々と打ち上げた。これがサヨナラ犠飛となり決着した。

勝利が決まった瞬間、ベンチの右翼寄り最前列で先発ロドリゲス、バスケスらと待ち構えていた澤村拓一投手(33)は飛び跳ねるようにして歓喜の輪に飛び込んだ。

殊勲のヘルナンデスは昨季、ドジャースで世界一を経験。この地区シリーズで20打数9安打、打率4割5分、2本塁打、6打点の大活躍だ。試合後、「昨日も8回に同点に追いつかれたが、耐えて、勝つまで諦めなかった。それが僕たちがやったことなんだ」と誇らしげに語った。

レッドソックスは3回、3番ディバースの3ランで先制、バードゥーゴの適時二塁打、マルティネスの適時打で5点をリードした。しかし、リーグトップの100勝を挙げたレイズも簡単には引き下がらない。5回に1点を返されると、6回に新人フランコに2ランを被弾、8回には先頭からの3連打で2点を奪われ、5―5の同点に追いつかれた。

なおも無死二塁のピンチでコーラ監督は新人右腕のウィットロックを投入。後続3人を抑えて、勝ち越しは許さず、9回も三者凡退と完全救援した。

ア・リーグ優勝決定シリーズ(7回戦制)は15日(同16日)に開幕し、アストロズ(西地区)―ホワイトソックス(中地区)の勝者と対戦する。ここまでプレーオフで出場登録されていない澤村がメンバーに選ばれるかも注目だ。

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