初のオンライン開催も 青梅加工講習会振り返る

本年度の青梅加工講習会を振り返り、意見交換する関係者(和歌山県田辺市秋津町で)

 和歌山県の田辺市やJA紀南でつくる「紀州田辺うめ振興協議会」は8日、同市秋津町の同JA中央購買センターコピアで、本年度の青梅加工講習会の反省会を開いた。コロナ禍のため、初めて産地と消費地をオンラインで結んで講習会を開いたことなどを報告し、次年度に向けて意見交換した。

 青梅の消費拡大のため毎年、協議会メンバーが県外の量販店や市場、学校などを訪れて青梅の加工講習会を開いてきた。昨年度はコロナ禍で開催数が減ったため、本年度は、オンラインによる講習会や資料を提供して現地講師に対応してもらう形にするなど工夫して開催した。

 反省会では、本年度は35会場で開いて、1139人が受講し、昨年度の11会場、受講者数146人と比べて増えたこと、本年度、オンライン講習会は5回開催したことの報告があった。

 オンライン講習会は感染予防の面で安心して受講してもらえることや、移動がないため、連日対応することも可能になる半面、参加者の反応や作業の進み具合が把握しづらい、遅延が生じるために質疑応答がしづらいといった課題があることも確認した。

 来年度は、コロナ禍の状況や消費地の要望も踏まえながら、以前のように対面での講習会も開催していく方針。ただ、現地からのオンライン開催や動画の上映など、さまざまな要望に対応できるように準備する必要があるとし、協議会では、その一つとして、市場や量販店から要望の強い、店舗で消費者に見てもらえる梅のPR動画の製作を始めていることなどの説明もあった。

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