Saule Technologiesのペロブスカイト太陽電池が優れた25.5%の効率を達成

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【ワルシャワ(ポーランド)2021年10月11日PR Newswire=共同通信JBN】Fraunhofer ISEで行われたUli Wurfel博士グループによる研究室の測定で、Saule Technologiesのペロブスカイト太陽電池がインターネット・オブ・シングス(IoT)アプリケーションの稼働状況下において25.5%の効率で機能できることが確認された。

これは、画期的なペロブスカイト太陽電池技術分野で世界をリードする企業にとって極めて重要な節目である。測定はコールドホワイトLEDによる1000ルクスの照明下で実施され、これはこうしたデバイスの最初の商用アプリケーションにとって実際の生活環境を意味している。Fraunhofer ISEは圧倒的な権威を有する独立研究機関であり、Saule Technologiesは測定を実施したUli Wurfel博士のグループに謝意を表したい。

この結果はポーランドのブロツワフに拠点を置く企業、Saule Technologiesに新たなビジネスチャンスをもたらす。Sauleが生産する柔軟性のあるペロブスカイト太陽電池は、室内の低照度状況で電子機器に電力を供給するのに非常に適しており、さまざまなIoTアプリケーションにとって完璧なソリューションとなる。非常に重要なのは、この未来の技術が市場での展開にすぐに使用できることであり、Saule Technologiesは世界初の企業として電池製造過程を研究・開発段階からフル生産ラインへと転換することができた。

Saule Technologiesの共同創業者で最高技術責任者(CTO)であるOlga Malinkiewicz博士は「われわれの第1号工場はすでに、IoT分野に適したペロブスカイトデバイスの生産を行っている。商用化段階に入るのに成功した今、われわれは事業の拡大を図っている。需要が急速に拡大しているのを受け、より高い生産処理能力を持った新しい工場を世界中で建設すべき時である。IoT市場は2025年に1兆1000億米ドル相当になるとみられ、われわれはそれへの準備が整っている」と語った。

ペロブスカイト太陽電池技術の可能性はIoT市場にとどまらない。最初の商用利用はこの技術の成熟を助け、幅広いアプリケーションを伴って、可能性の最大限にまで到達するだろう。

Saule Technologiesの電池はBIPVやBAPV、eモビリティー、その他の多くの事業分野にとっての重要なエネルギー源でもある。例えば、SkanskaはSaule Technologiesが商業規模で提供する半透明のペロブスカイト太陽電池でオフィスビルの外壁を覆う方法を他に先駆けて開発している。

Saule Technologiesは「低照度状況下のアプリケーション向けの高性能ペロブスカイト太陽電池」(POIR.01.01.01-00-1482/19)と名付けられたプロジェクトに基づくNCBRからの資金提供に感謝する。

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ソース:Saule Technologies