“再始動”した「山口ゆめ回廊博覧会」 会期は12月まで おすすめイベントなど紹介

 7月から12月までの会期で開かれている「山口ゆめ回廊博覧会」(愛称:ゆめはく)は、7月3日、4日のオープニングイベントに延べ1万7000人が来場するなど、順調な滑り出しを見せた。

▲新山口北口のシンボルモニュメント「ゆめの宝箱」

 だが、新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止のため8月13日、県内に「デルタ株感染拡大防止集中対策」が発出。「県外との往来の自粛」「外出機会の半減」「感染予防対策の徹底」が県民に呼びかけられ、9月には多くの公共施設が営業を停止。予定されていた催しも、ほとんどが中止された。そのため「ゆめはく」も、9月26日に同対策が解除されるまで、“一時休止”状態となってしまった。加えて、「みんな大好き! KOMEZUKI祭」など10月以降の目玉イベントが中止・延期されるなどの影響も生じている。

 そんな中、「ゆめはく」の会期も折り返し地点を迎えた。全国的に緊急事態宣言も解除され、山口ゆめ回廊博覧会実行委員会ではここからを“再始動”と位置づけ、あらためて各催しへの参加を呼びかけている。

▲巨大チェーンソーアート「ゆめの宝箱」は、各市町を象徴するモチーフで彩られている

 「子どもから大人まで楽しめる周遊イベント」として同実行委員会がおススメしているのが「うちら! ななゆめ調査団!~海の七姫と光の護符」。これは、7市町それぞれに3エリアずつ、計21エリアに設けられた謎を解き、隠された「お宝」を探すゲームだ。観光施設などで配付されている冊子を手に入れれば、無料で参加できる。昨年開催されたプレイベント(2020年9月1日~12月27日)には、延べ5万2600人が参加したという。期間は12月26日(日)まで。

 また、ガイドウォークを通じて圏域の魅力を深く体験できる「ゆめ散歩」は、全部で62プログラムある。昨年のプレイベントでは18プログラムが実施され、参加者の満足度は96.1%と非常に高かった。さらに、三つ以上のプログラムに参加すれば、特産品の当たる「ゆめ散歩スタンプラリー」にエントリーすることもできる。山口市内で開催されている内容を一部紹介する。

 「開運! 西の京・山口、風水パワスポ巡り~武将×首相のパワーの源泉!」は、山口市菜香亭に集合し、「大内文化特定地域」を巡る。同ツアー限定、今八幡宮オリジナル御守「omamomo」ももらえる。参加費は3000円。開催日は、10月23日(土)、11月13日(土)、同27日(土)で、前日までの予約が必要だ。

 「幕末の面影を残す『松田屋』と湯田温泉散策ツアー」は、湯田温泉にある飲泉・手湯・足湯等を体験・散策するツアー。参加費は2000円で、500円追加すると松田屋の温泉にも入浴できる。開催日は、11月6日(土)と12月4日(土)で、1週間前までに要予約。

 SLやまぐち号と並走するとっておきの体験ができる「竹製のバンブーバイクで走る阿東・里山サイクリングツアー」は、十種ヶ峰などの美しい山並みを背景に、日本の原風景を竹製バンブーバイクに乗って巡るツアー。季節の野菜・果物の収穫体験もでき、昼食にはヘルシーな「あとう路弁当」を食べる。参加費は4000円。開催日は、11月6日(土)と同20日(土)で、1週間前までにメールで予約する。

 各催しの詳細は、ゆめはく公式ウェブサイト(https://yumehaku.jp/)を参照のこと。問い合わせは、同実行委員会(TEL083-934-4152)へ。

 「山口ゆめ回廊博覧会」は、山口市、宇部市、萩市、防府市、美祢市、山陽小野田市、島根県津和野町の7市町で構成される「山口県央連携都市圏域」を舞台とする、周遊型の博覧会。圏域全体を会場に、「芸術」「祈り」「時」「産業」「大地」「知」「食」の7テーマに沿った数多くのイベントや体験プログラムなどが、新型コロナウイルス感染症対策を講じた上で実施されている。会期は12月31日(金)まで。

▲シンボルモニュメント「鳴る色」(JR新山口駅北口)は、太陽光や夜の照明によって表情が変わる

© 株式会社サンデー山口