日産は2020年から2021年にかけ、ノートや新型ノート オーラを刷新。そして2022年には新型エクストレイルなど人気車種を続々とフルモデルチェンジさせる予定となっている。そこで期待したいのは大型モデルのフルモデルチェンジだ。そう元祖ラグジュアリーミニバンのエルグランドである。現行モデルは2010年の発売と、今年2021年に11年目を迎えるのだ。そのためまもなくのフルモデルチェンジが予想されるが、一体どんな仕上がりとなるのか!?
セレナとノートで人気のe-POWERを新型エルグランドにも搭載へ
日産 エルグランドの新型モデルはそう遠くない未来、具体的には2023年ごろに投入されると編集部は予想している。
まず確実に実施されるのは電動化である。リーフのような電気自動車とはならないが、ハイブリッドモデルがラインアップされる予定だ。具体的にはノートやセレナで人気のe-POWERモデルが設定されるのである。
ちなみにエルグランドの最大のライバルであるトヨタ アルファードやホンダ オデッセイといった大型ミニバンは軒並みハイブリッドモデルをラインアップしており、この市場に限ってはエルグランドだけ設定がないのだった。そのため、販売的にも厳しい状態が続いている。
だからこそ、新型エルグランドはハイブリッドモデルを中心にラインアップさせ、元祖プレミアムミニバンの底力を見せるのだ。
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新型エルグランドはプロパイロット2.0を採用! ハンズオフ機能で搭載でライバル車と差別化へ
そして先進安全装備も大幅に進化する見込みだ。現行モデルは衝突被害軽減ブレーキを搭載しており、一部グレードには先行車を任意の車間距離と速度で追従するアダプティブクルーズコントロールも装備している。ただ、アダプティブクルーズコントロールに関しては作動条件が30km/h以上と、渋滞時などの低速走行には対応していないタイプとなっている。
アルファードなどのライバル車は軒並み全車速追従式クルーズコントロールを採用しているために、ユーザーからも少なからず不満の声が上がっている状況だ。
そのため、新型エルグランドはセレナなどで人気のプロパイロットを搭載する。加えて、スカイラインハイブリッドに採用されているプロパイロット2.0もオプション設定されると編集部は読んでいる。
この機能はナビと強調することで、カーブ前での減速やハンズオフ機能などに対応するモノ。こちらに関してはライバル車には搭載されていないので、先進安全装備は大幅に抜きん出ることとなる。
もちろんこれまで採用し続けていたキック式のパーキングブレーキをやめ、運転支援機能に対応すべく電気式パーキングブレーキを採用する見込みだ。
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新型エルグランドは2023年ごろ登場予定
今回は2023年ごろに登場する見込みの新型エルグランドについてご紹介してきた。必ず実施されるのは電動化と先進安全装備の大幅な強化である。これら機能を全て採用した場合、アルファードなどライバル車よりも売れる可能性も大いにあり、ミニバンの勢力図が大きく変動する可能性もある。それだけにいち早い新型エルグランドの登場に期待したい!
【筆者:MOTA編集部 木村 剛大】