「タイガーマスク」続け10年 名前公表せず神奈川・横須賀の児童養護施設へ寄付、総額650万円

 横須賀市の匿名の高齢男性が市内の児童養護施設などに続けてきた寄付が丸10年となった。今年も9月28日に市を訪れて50万円を寄付し、10年間の総額は650万円に上る。市は「子どもたちを陰から支えてくださり、ありがたい」と感謝している。

 市によると、男性は児童養護施設にランドセルを届けて話題になった「タイガーマスク運動」の影響で2011年に寄付を始めた。名前や職業などは公表せずに14年までは毎年100万円、退職後の15年以降は30万円、去年と今年は50万円を市に託している。

 市は今月4日、男性の意向をくんで、児童養護施設などを運営する春光学園(同市小矢部)と、誠心会(同市池田町)に25万円ずつ届けた。施設で暮らす子どもたちの日用品購入などに役立てられているという。

© 株式会社神奈川新聞社