新日本プロレス12日仙台大会「G1クライマックス」Bブロック公式戦で、オカダ・カズチカ(33)がチェーズ・オーエンズ(31)を下して開幕から無傷の7連勝を飾った。
腰を集中的に狙われたオカダは、ショートレンジラリアートにカウンターのCトリガー(ニーアタック)を浴びて窮地に陥った。それでもパッケージドライバーだけは許さずに、旋回式のツームストーンパイルドライバーで反撃に転じた。
レインメーカーとパッケージドライバーの切り返し合いから丸め技の応酬を展開すると、ジュエルヘイスト(変型首折り弾)を回避してバックブリーカーで腰を破壊。最後はマネークリップ(変型コブラクラッチ)でギブアップを奪ってみせた。
伏兵相手の思わぬ苦戦を反省しつつも「これがG1。終盤になったからって戦いが軽くなるわけじゃなくて、キツくなっていくなかで戦ってるんで。いいタイミングでチェーズとやることができたんじゃないかと思います」と、勝ち点2をキッチリ加算したことに手ごたえをアピールした。
圧倒的な強さで全勝を守ったオカダには、史上3人目となる全勝優勝の期待もかかるが「出てるみんな、誰も負けるつもりで出てないし、もちろん全勝優勝目指してやっていきますよ。ただ同じ全勝が、またあとに今日あるわけですから。プレッシャーをかけることができたんじゃないかと思います」と、同じく全勝でマッチレースを展開するジェフ・コブを牽制。
そのコブもメインで棚橋弘至を破って無敗を守ったため、Bブロックの突破争いは最終公式戦(20日、日本武道館)の直接対決まで続きそうな気配だ。