中日・柳裕也投手(27)が12日のヤクルト戦(バンテリン)で8回7安打2失点と好投。チームを3―2の勝利に導き、11勝目を挙げた。
4回には塩見に先制アーチ、6回には三塁・高橋周の失策をきっかけに2点目を許すなど苦しい展開。それでも「ヤクルト打線は手ごわいですし、苦しい試合になると思ったんですけど、粘り強く投げれたと思います」と我慢の投球で、味方打線の逆転を呼び込んだ。
広島・九里と阪神・青柳がこの日12勝目を挙げたため、最多勝争いのトップタイとはならなかったが、防御率、最多奪三振の二冠はほぼ確実。残り8試合であと2回先発があると見られているだけに最多勝を含めた「投手3冠」の可能性は十分にある。
お立ち台で「投手3冠」についての思いを聞かれた柳だが、その質問に対する答えは「そんなことよりもこの後、(6回にエラーをした)周平さんにノック打つので、そっちの方でまずは頑張りたいと思います」。仲がいい高橋周をちゃめっ気たっぷりにイジると、ドームのファンから大きな拍手が湧き起こった。