【W杯アジア最終予選】先制弾の田中碧「これで引退してもいいと思える試合がしたかった」

代表初出場で先制弾を決めたMF田中碧

森保ジャパンが12日に行われたカタールW杯最終予選のオーストラリア戦(埼玉)を2―1で制し、2勝2敗の勝ち点6とした。

口火を切ったのは代表戦初出場のMF田中碧(デュッセルドルフ)だった。前半8分、エースMF南野拓実(リバプール)が敵陣のペナルティーエリア手前左から右足でクロス。これに走り込んでいた田中が右足を振り抜きゴール左隅に先制点を決めた。

勝ち点3に貢献した田中は「こういう状況の試合で自分がやらなければいけない責任は間違いなくあるし、素晴らしい先輩方がたくさんいる中で初召集で選んでもらったからには勝たなきゃいけない。本当に点を取ることだけを考えてプレーしたので、点を取ってよかったと思う」と冷静に振り返った。

負ければ森保一監督の解任が避けられない状況だった。指揮官の起用に応えた23歳は「僕の人生の中でこれ以上緊張することはないだろうなと。日本サッカーの進退がかかっていた試合でもあったので、この試合が終わって引退してもいいやと思えるぐらいの試合をしたいと思っていた」と明かす。

さらに「そういう意味で自信をもってプレーしたし、内容には満足していないけど勝つことで次につながる。W杯に出なくていいことは絶対にない。次につながるようにやらないといけないと思っていたのでよかった」と言葉に力を込めた。

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