好調ヤクルトを支えるスタジアムDJパトリック・ユウ氏 夢は「神宮球場で親子共演」

パトリック・ユウ氏

12日放送のTOKYO MX「バラいろダンディ」はプロ野球・ヤクルトのスタジアムDJとして知られるパトリック・ユウ氏(53)にスポットライトを当てた。

「DANDY ACADEMY」のコーナーに登場したパトリック氏は試合開始前から軽快なトークで神宮球場を盛り上げている。球団マスコット・つば九郎とのやりとりで球場を沸かせている。

MCを追求するため選手の最新情報のチェックを忘れず、試合前には特設ブースでのボイストレーニングを欠かさない。

ヤクルトの快進撃を支えるパトリック氏について元ヤクルト監督の真中満氏は「試合前のパトリックの雰囲気って球場のファンのみんなが待っているというか、パトリックが来て試合が始まる。あれで本当にゲームが始まるんでね、みんな楽しみにしてるんじゃないですかね」と絶賛。「見ためと同じ、穏やかな感じ」と褒め続けるが、「つば九郎に対してはもう少し強くなってほしいな。つば九郎を乗せすぎなんで、あまり好き勝手やられないようにしてほしい」と注文をつけた。

パトリック氏は中学生時代に野球選手を目指していたが、知り合いをきっかけに17歳からプロのDJとして20年ほど活動。イベントのMCなど活動分野を広げたところでJリーグのヴィッセル神戸からスタジアムDJとして声がかかった。「これを極めたい」と方向転換。現在はBリーグ、ラグビーのトップリーグでも美声を発揮。先の東京五輪では3人制バスケットボールの実況も担当した。

間のある野球、動き続けるバスケットボールなど競技ごとの特性に応じたDJ技術を磨く。パトリック氏の夢は6歳長男がプロ野球選手になること。神宮球場での〝親子共演〟を願い「一年でも長くこの仕事を続けたい」と話した。

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