九州市長会総会 初のオンライン開催 災害対応など連携確認

オンラインで開かれた九州市長会の総会であいさつする田上会長=長崎市役所

 九州市長会(会長・田上富久長崎市長)は12日、新型コロナウイルス感染防止のため初めてオンラインで総会を開き、国への要望事項15議案を承認した。災害対応と新型コロナ対策での連携を確認する決議もした。
 新型コロナの感染拡大で、昨年度から集まっての総会を取りやめ、書面決議のみで対応してきた。今回は九州・沖縄119市のうち、105市が参加した。
 決議文では、近年豪雨などの災害で甚大な被害が発生した上、新型コロナでも住民生活と地域経済に影響が出ていることに言及。「『九州は一つ』を合言葉に、九州市長会の結束力、連携力を発揮し、必要に応じて相互に補完し協力し合う」などと、一丸となって結束することを確認した。
 国への要望事項は、都市財政の拡充強化や学校教育の充実、新型コロナ対策など、各県市長会から提出があった項目を承認。5月に就任した田上会長は長崎市役所から参加し、「災害などがあれば、助け合う関係でありたい。仲間意識は最大の特長であり、財産。精いっぱい務めさせてもらいたい」と抱負を述べた。

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