乗客の転倒・けが報告怠る 川崎市バス運転手に戒告処分

川崎市役所

 川崎市は12日、交通局鷲ケ峰営業所所属の市バス男性運転手(45)を戒告の懲戒処分にしたと発表した。車内の安全確認をしないまま発車し乗客にけがを負わせたが、報告をしなかったという。

 市によると、男性運転手は7月19日午前7時20分ごろ、乗客の70代男性が座ったり手すりを持ったりしていないにもかかわらずバスを発車させた。男性は転倒し、手や脚に打撲を負った。

 運転手は男性に謝罪したが、けがの申し出がなかったため営業所に報告をしなかった。また、男性が降車した後、連絡先を聞くために後を追ったが、バスに輪留めをしなかった。当時、乗客は男性1人だったという。

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