第二高放送部員が熊本市電アナウンス 健軍町電停で乗車マナー呼び掛け

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市電の車内アナウンスを担当した第二高放送部の蛇島はるなさん(左)と江崎颯真さん=熊本市東区

 熊本市交通局は今月から、同市東区の熊本市電健軍町電停に停車中の車内で、近くの第二高(同区)の放送部員によるアナウンスを流している。高校生による車内アナウンスは初めて。生徒が「車内での携帯電話の通話および、ご飲食はご遠慮ください」「車内ではマスクを着用し、会話はできるだけ控えて」などと、爽やかな声で乗客に注意を呼び掛けている。

 同高放送部は6月、NHK杯全国高校放送コンテスト県大会のラジオドキュメント部門で優勝した。その時の作品が「市電は思いを乗せて」で、市電の乗車マナーを題材にした。部員が作品制作の過程で、同局に乗車マナーなどを聞き取りしたのがきっかけとなり、車内アナウンスを担当することになったという。

 任されたのは同高2年で部長の蛇島はるなさんと、部員の江崎颯真[そうま]さんの2人。江崎さんは「公共交通機関で一般の乗客向けに流れるアナウンスを担当できるなんて」と驚いたという。

 「録音している時は良い調子だと思ったが、再生すると聞き取りづらい部分が多かった」と振り返る蛇島さん。緊張のため、スピードが速かったり、言葉をかんだりしてしまっていた。繰り返し読んで練習し、納得できるまで何度も録音し直したという。

 車内アナウンスが流れる健軍町電停は同高の最寄りの電停で、市電を利用して通学する生徒も多い。江崎さんは「アナウンスをきっかけに、地域の人に第二高と放送部に親しみを持ってもらえたら」とはにかむ。

 車内アナウンスは来年3月末まで流れる。蛇島さんは「普段のアナウンスと違う私たちのアナウンスで、乗車マナーの注意事項を耳に留めてほしい」と意気込んだ。(鬼束実里)