下野紘「自分も高校の時、演劇部。あの瞬間瞬間が良い思い出になっています」。「放送Nコン」の優秀作品を紹介する「ティーンズビデオ2021」でナレーション

NHK Eテレでは10月16日に、高校放送部の甲子園と言われる「NHK杯全国高校放送コンテスト」(放送Nコン)の受賞作品を紹介する「ティーンズビデオ2021」(午後3:00)を放送する。

コンテストには、番組を制作してエントリーする「創作テレビドラマ部門」「テレビドキュメント部門」「創作ラジオドラマ部門」「ラジオドキュメント部門」と、自らの声と姿勢で表現する「アナウンス部門」「朗読部門」の計六つの部門があり、それぞれの部門で日本一を競う。第68回大会となる今年は全国およそ1500校が参加し、7月に決勝大会が無観客で行われた。

番組では、映像作品の決勝進出作品を放送。ゲストの映画監督・三島有紀子氏は、作品の良い点だけでなく改善すると良い点をピリリと指摘、放送部に所属していた、放送Nコン公式サポーターでクリエーターのぶんけい氏は、共感たっぷりに高校生の頑張りを受け止める。ほか、準決勝進出作品の中からキラリと光るポイントをぶんけい氏が紹介するコーナーや、高校生からの質問に放送現場のプロが回答するコーナーなどをおくる。番組のナレーションは、声優の下野紘が務める。

下野は「高校生のこだわりや、生みの苦しみみたいなものが作品から出ていて、こういう状況下でもキラキラしている、青春しているなぁと。自分もおじさんになったものですから、うらやましく感じました」と感想を伝え、「自分も高校の時、演劇部だったんですが地区予選止まり。残念な結果も含め、あの瞬間瞬間が良い思い出になっています」と自身の学生時代を振り返る。

そして「ナレーション収録にあたっては、こうしたら面白いかな? 盛り上がるかな?と自分なりに考えて録音したのですが、やはり自分たちが楽しまないと見ている人も楽しくない。発想が生まれたらまずは1回チャレンジしてみる、それが良い作品を作る第一歩になるのかなと思います。高校生の皆さん、恐れずに楽しんで全力で取り組んでください」とメッセージを寄せている。

また、10月17日放送のNHKラジオ第1「ティーンズラジオ2021」(午後3:05)では、音声作品の決勝進出作品を放送。2016年の「第63回 NHK杯全国高校放送コンテスト」朗読部門で優勝した声優の鈴木崚汰が進行役を担当し、自身の放送部時代のエピソードや高校放送部への応援メッセージも届ける。

鈴木は「『ティーンズラジオ』と『ティーンズビデオ』は、自分が高校の放送委員だった時から視聴していた番組で、それに自分がOBとして参加できるのが何よりうれしかったです」と喜び、「卒業して現役の高校生の作品を聞くことが減っていたのですが、今回作品に触れ、高校生たちがあふれんばかりに伝えたいメッセージを抱えているのを実感して、自分自身も声優という職業を通して伝えたい思いがあることを再認識しました。放送部だったことを忘れないで、伝えるということを人生のテーマにしたいと思います」と気持ちを新たにしている。

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