新潟県が市町村別のワクチン接種状況などを公開し、早期の接種を呼びかけ

感染症対策・薬務課の星名秋彦課長(写真中央)

新潟県は13日、県内の新型コロナウイルス変異株の検査実施状況や、ワクチンの接種状況に関する詳細などについて発表した。

県は会見の中で、直近のL452R変異(いわゆるデルタ株に見られる変異)のスクリーニング検査の実施状況について公表。6日から12日のスクリーニング検査(新型コロナの感染判明日・公表日ではない)では、全48件のうち陽性が45件で、陰性0件、判定不能3件となり、判定不能を除き陽性率は100%となった。

また、ゲノム解析によるL452R変異の検査は、同期間の全27件のうち、全てがデルタ株と確定。9月22日以来、スクリーニング検査・ゲノム解析の結果は4週間連続で変異株率100%となっている。

県内市町村における12歳から64歳までのワクチンの接種状況(県資料より)

糸魚川市と南魚沼市に設置されたモデルナワクチンの大規模接種会場について(12日の資料より)

一方で、県内のワクチン接種状況の詳細についても公表。対象者約202万人のうち、1回目接種済みは164万9,000回で81.7%、2回目は147万4,000回で73.0%となっている。特に、1回目の接種数は、群馬県や富山県などと並び全国的にも非常に高いが、新潟県内では2回目接種が4週間後(ファイザー社製は3週間後)のモデルナ社製ワクチンが多いことから、2回目の接種済みはやや少なくなっている。

年齢別に見ると、65歳以上の高齢者約72万人の接種率は、1回目・2回目接種ともに92%を超える。一方、最も低い12歳から19歳は1回目接種済みが65.6%で、2回目が41.9%。同じく1回目接種が65%台に止まる20歳代とともに、今後も県は土日での接種や、接種を促す動画などによる呼びかけで、全体の接種率を90%台にまで引き上げていきたい考えだ。

感染症対策・薬務課の星名秋彦課長は「10月・11月で県内の集団接種は終了していくので、その後は個別接種で対応してもらうことになる。これからインフルエンザの季節になり、混同を避けるため新型コロナのワクチンを避ける医療期間が出てくる可能性があるので、迷っている人は今打つようにしていただきたい」と呼びかけた。

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