【MLB】エンゼルスは「大物獲得に乗り出せ」 大谷翔平も振り向く?オススメの補強候補たち

エンゼルス・大谷翔平(左)とジョー・マドン監督【写真:Getty Images】

大リーグ公式サイトのエンゼルス番ボリンジャー記者に直撃「大物獲得に乗り出さないと」

大谷翔平投手が所属するエンゼルスが今季も地区4位と低迷。7年連続でポストシーズン進出を逃し、今オフどのような補強を見せるのか注目が集まっている。Full-Count編集部では大リーグ公式サイトのエンゼルス番レット・ボリンジャー記者を直撃。球団がビッグネームを補強する可能性があるのか聞いてみた。

シーズン終盤。大谷はチーム残留の希望を問われ、「もちろんファンの人も好きですし、球団自体の雰囲気も好きではあるので。ただそれ以上に勝ちたいっていう気持ちが強いですし、プレーヤーとしてはその方が正しいかなと思ってます」と発言。マドン監督、トラウトもチームに補強を求める発言をしており、いよいよ大型補強へ待ったなしとなっている。ボリンジャー記者はペリー・ミナシアンGMの思いを代弁した。

「ペリーもこのオフシーズンが重要だと分かっている。ショウヘイの周りの投手陣を見つけること、また攻撃陣の強化も必要になるかもしれない。特に選手層を厚くしないとね。今年はかなり故障者が相次いだから。(大谷の発言で)ペリーがすることが変わるわけではないと思う。それがなくても勝てるチームを作ろうと投手を補強しようとするだろうから」

今季のチーム防御率4.69はリーグ12位(メジャー22位)。上位進出へは先発、救援ともに立て直しは必至で、ミナシアンGMも「投手がいつでも優先事項だ」と語っている。では、どんな投手が獲得候補になるのか――。ボリンジャー記者は3度のサイ・ヤング賞右腕の名前を挙げた。

「エンゼルスはFAで大物獲得に乗り出さないといけないと思っている。マックス・シャーザーがその大きな1人だ。実際にエンゼルスに来るかどうかは分からないが、少なくとも挑戦する価値はある」

ドジャースのマックス・シャーザー【写真:AP】

先発右腕コブ&守護神イグレシアスのFAコンビとは再契約も「シンダーガードも大物の1人だ」

シャーザーは今季途中にナショナルズからドジャースへトレード移籍。37歳の今季は計2球団で15勝4敗、防御率2.46と圧倒的な成績を残した。まさに勝てる投手の筆頭だ。ただ、それだけで足りない。ボリンジャー記者は次々と有力投手名を挙げていった。

「非常にいい投手を少なくとも2人か3人見つけなくてはいけない。そのうちの1人は(エンゼルスからFAとなる)アレックス・コブになるかもしれない。コブを連れ戻し、あと2人新しい投手を連れてくる。メッツのノア・シンダーガードも大物の1人だ。彼を獲得するのは理にかなうだろう。トレードでロッキーズのマルケスやグレイのような投手を獲得するのも手だ。エースを獲得するのは難しいが、選択肢はある」

今季リーグ2位の34セーブを挙げた守護神・イグレシアスもFAとなる。「イグレシアスも連れ戻さないといけない。それ以外にもブルペン補強があるかもしれない。遊撃手をどうするかも考えないといけないが、投手補強に1番お金を使うだろう。埋めるべき穴はたくさんあるよ」。いずれにしても積極的な補強が欠かせない状況だ。

「ショウヘイはここが好きだから、トラウトのように契約延長にサインして残留するかもしれない。でも、何より勝利を望んでいるからね。もし球団が勝てる選手を集めることができなかったら、FAの機会を伺うかもしれない。FAになる前にエンゼルスは勝てるチームになれると証明しないといけない」とボリンジャー記者。エンゼルスがストーブリーグで主役となるのか注目だ。(小谷真弥 / Masaya Kotani)

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