シニアの住替え先も探せる?!『住み続けたい街ランキング』1位は武蔵野市!選ばれたワケは?

△武蔵野市の井の頭公園

リクルート(東京・千代田区)の調査研究機関・SUUMO(スーモ)リサーチセンターは今月5日、関東圏を対象にした「2021年住み続けたい街(自治体、駅)ランキング」を発表。

自治体の1位は東京・武蔵野市、駅の1位は東銀座駅がそれぞれ選ばれました。

選ばれた街の特徴や魅力とは、一体どこにあるのでしょうか。

シニア世代等の住み替え先、二地域居住や移住する街などを選択するとき、この調査結果は大いに参考になりそうです。

幅広い世代が愛着を持てる街

今回の「住民実感調査」(ネットによるアンケート)は、東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県・茨城県に住む20歳以上の男女、約30万人から有効回答を得たもの。

同社が行う毎春恒例の「住みたい街ランキング」とは異なり、「いま住んでいる街に住み続けたいか」を問い、実際の住みやすさから『継続居住意向』の実態を明らかにしました。

具体的には「交通利便性」や「子育て・教育」「地域の発展・将来性」など街の魅力に関する35項目を5段階で評価し、得点順にランキング化しています。

2021年の「住み続けたい自治体ランキングTOP50」は、以下の通りでした。

■住み続けたい自治体ランキングTOP50

1位 武蔵野市(東京都)

△武蔵野市の吉祥寺駅前「サンロード商店街」

魅力的な商店街や大型商業施設があるなど買い物の利便性が高いほか、井の頭公園、アニメなどの若い世代が関心を持つイベントも多く、幅広い世代が街に愛着を持てるような環境が支持されています。

また、公共施設や行政サービスの充実度といったところも評価されたポイントです。

東京23区が多数ランクイン!

自治体のランキングには、次の特徴が見られました。

❑2位中央区、3位文京区、6位港区、8位渋谷区など50位までに東京23区が多数ランクインした
❑4位逗子市、8位葉山町、鎌倉市、藤沢市、茅ヶ崎市、中郡大磯町と『湘南・三浦エリア』が上位を占めた
❑神奈川県では7位横浜市西区、15位中区の『横浜・みなとみらい』が人気
❑埼玉県では21位にさいたま市大宮区、22位に浦和区など『さいたま市中心エリア』が上位へ
❑14位横浜市都筑区、25位印西市、36位稲城市、39位多摩市と『郊外大規模ニュータウン』も人気が高かった

住み続けたい街に共通する魅力とは

今回の調査では、住み続けたい街に「共通する魅力」とは何かを分析。
35項目の魅力のうち、「住み続けたい」に最も影響を与えたのは次の項目でした。
➡住み続けたいという人は「街の住民がその街のことを好きそう」と実感できる人に多い。

住民が街を好きでいる光景が浮かぶということは、日ごろの何気ないふれあい、お祭り、公園や広場でのイベントなど、それを実感する場があるということでしょう。
顔見知りが多ければ、防災、防犯、子育てへの安心感につながります。

住んでいる人たちの顔が浮かぶ

「街の住民がその街のことを好きそう」との関係が見られたのは、下の図の各項目でした。

大きな柱は『➀暮らして感じる安心・安全』と『➁街の賑わい、発展への期待』の2つ。

具体的には、➀は子育て環境、防犯・防災など日々の暮らしを安心して送るためのもの、➁は街の賑わいや発展計画など、経済活動による将来への期待といった項目が含まれています。

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人気は「顔見知りがつくりやすい街」

ランキング1位の武蔵野市、2位の中央区、4位の逗子、8位の葉山、駅ランキングでトップ10に5駅が入った鵠沼・江ノ島など湘南エリア、代々木公園周辺といった街は、歩いていて楽しいし、イベントやお祭り、自治活動なども盛んな街と言えそうです。

今回の調査結果を総括しますと、「人と知り合う機会に恵まれている環境」こそ、街の魅力を高めていくのではないでしょうか。

本記事と画像の出典:㈱リクルート 公式サイトはこちら

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