【新日本・G1】2敗死守のザックはEVILとの決勝熱望 「アイツの試合は見てるだけで拷問」

場外の矢野(右)を攻めるザック・セイバーJr.(東スポWeb)

新日本プロレス13日仙台大会「G1クライマックス」Aブロック公式戦で、ザック・セイバーJr.(34)が矢野通(43)を下し6勝目を挙げた。

策士の罠を紙一重でくぐり抜けた。場外に連行され、黒頭巾で視界を奪われたザックだったが、間一髪でリングに帰還。腕十字固めを腕十字固めで切り返し、得意のグラウンドテクニック合戦でペースを取り戻す。

再びの場外戦で手錠をつながれたものの、ザックも矢野を手錠でつないで互いの手が拘束された状態のままリングイン。自由のきかない状態での丸め込み合戦から、三角絞めに捕獲してギブアップを迫っていく。手錠の鍵を取り出して脱出を図る矢野の逃げ道を巧みにふさいで、鮮やかなタップを奪ってみせた。

2敗を死守したザックは飯伏幸太、鷹木信悟、KENTAと勝ち点12で並び首位に。BブロックではIWGPタッグ王座を保持するパートナーのタイチがすでに敗退決定してしまっている。盟友同士の優勝決定戦(21日、日本武道館)がかなわなくなってしまったザックは「俺的にはEVILに上がって来てほしいけどな。『ハウス・オブ・トーチャー』だっけ? アイツにぴったりの名前じゃないか。アイツの試合は見てるだけでトーチャー(拷問)だからな」とニヤリ。「俺は今年のG1で一番コンディションがいいし、怪我ひとつない。ファイナルまでもうちょっとだ」と、大混戦のAブロック突破に自信をのぞかせていた。

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