【衆院選2021】共産、神奈川2.13区で候補取り下げ 立民との一本化調整

会見する共産党県委員会の田母神委員長=県庁

 共産党神奈川県委員会は13日、衆院選での立憲民主党との候補者調整の結果、県内の計2選挙区(2、13区)で候補予定者を取り下げると発表した。県内18選挙区のうち、15選挙区で「野党共闘」が進み、候補者が一本化される見通しとなった。

 同日県庁で会見した田母神悟委員長は、菅義偉前首相の2区と甘利明自民党幹事長の13区を「今の自公政治のシンボル」と強調。「政権交代を目指す野党が一丸となって戦う姿勢を示す必要がある」として、立民との政策協力合意などに基づき、2区の明石行夫、13区佐野昭広の両候補予定者の立候補を取り下げた。

 一方で共産は3、9、10、11、17区の5選挙区で独自候補を立てる方針。このうち3、9、17区の3選挙区で立民と競合するが、田母神委員長は「共産候補の人数が変動することはもうない」と述べ、追加の候補者調整はないと表明した。

 「野党共闘候補」で1本化される15選挙区の内訳は立民候補12選挙区、共産候補2選挙区、社民候補1選挙区となった。

 県内選挙区での共産候補は12人が立候補した前回から7人減少して5人になったが、田母神委員長は「共闘を前に進め、政権交代を実現するという本気度を私たちが示す必要がある」と述べた。

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