【コロナ13日】32人感染、5人死亡 沖縄県「減少が鈍化」 

 沖縄県は13日、新型コロナウイルスに感染した5人の死亡と、10歳未満から80代までの32人の新規感染を発表した。クラスター(感染者集団)が3例確認された。新規感染者は前の週の同じ曜日よりも2人増えた。減少傾向が続いてきたが、県の糸数公医療技監は「減少が鈍化してきている可能性がある。人出がかなり増えているのは間違いなく、感染の機会が増えている」と懸念を示した。 前の週の同じ曜日よりも増えるのは9月28日以来。ただ、この時は、前の週の21日が三連休の翌日で検査数が少なかった。今回は検査数が通常通りで、前の週より増加している。糸数技監は「減少が止まる状況が考えられる」と指摘。背景に夜10時以降の人出が多くなっているとし、「夜遅くまで飲み歩かないでほしい」と呼び掛けた。

 亡くなったのは、うるま市の80代の男女と沖縄市の60代と70代の女性、宜野湾市の90代女性。うるま市と沖縄市の4人は別の疾患で入院中で院内感染とみられる。宜野湾市の女性は、入所先の施設で感染した可能性が高いという。

 クラスターは、名護市内の事業所で20~60代の男性15人の感染が、8月27~9月8日までに確認された。9人が同じ宿舎だった上、車への同乗人数が多かったことから、宿舎や職場で感染が拡大したとみられる。

 このほか、那覇市内の教育機関で10~50代の男女7人(生徒6人、職員1人)が7月21~8月6日に感染した。授業中に感染が広がったとみられる。残りは、5人家族全員が感染した。

 13日の新規感染者32人のうち、推定感染経路が判明しているのは19人。家庭内15人、友人・知人2人、職場と飲食がそれぞれ1人。年代別内訳は、最多の10歳未満が7人、10代と30代が各5人、40代が4人など。

 米軍関係の新規感染者はキャンプ・コートニー1人。【関連ニュース】
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