【新日本・G1】Aブロックは最終戦残し飯伏、鷹木ら4選手が首位タイ 各選手の突破条件は

小島を仕留めた飯伏(右)

新日本プロレス13日仙台大会で、飯伏幸太(39)が小島聡(51)とのシングル戦で快勝した。

「G1クライマックス」Aブロックで6勝2敗の首位に立つ飯伏はこの日の大会で、当初対戦予定だった内藤哲也が左ヒザ負傷による欠場となったため小島とのスペシャルシングルマッチに出場した。ラリアートの相打ちでグロッギー状態に追い込まれながらも、追撃の首折り弾をかわすとハーフネルソンスープレックスで反撃。最後はジャンピングニーからのカミゴェで3カウントを奪い「いやあ…G1(公式戦)でしょこれもう…強かったです」と小島をたたえた。

内藤相手の不戦勝はすでに加算済みのため、勝ち点には変動なし。一方で同じく2敗だった鷹木信悟、KENTA、ザック・セイバーJr.が揃って公式戦で勝利を収めたため、Aブロックは最終公式戦(18日、横浜)1試合を残して4人が勝ち点12で並ぶ大混戦となった。

それぞれの直接対決を振り返ると、飯伏は鷹木に勝利しているがザックに敗れている。ザックは鷹木と飯伏両方に勝利しているが、KENTAに敗れている。そのKENTAは鷹木に敗れており、飯伏とは最終公式戦で激突するというのが現在の状況だ。つまり、自力で優勝決定戦(21日、日本武道館)に進出できる状況に立つ選手は誰もいないということになる。

では各選手が単独で優勝決定戦進出を決めるためにはどうすればいいのか。飯伏が突破するにはKENTAに勝利した上で、ザックの最終戦が引き分け以下に終わること。KENTAは飯伏に勝利した上で、鷹木の最終戦が引き分け以下に終わることが単独突破の条件だ。

ザックはタンガ・ロアとの最終戦に勝利した上で、KENTAが飯伏相手に引き分け以下の結果となれば単独突破。4人の中で最も条件が苦しい鷹木は、最終戦で高橋裕二郎に勝利した上で、飯伏がKENTA相手に引き分け以下となって、さらにザックの最終戦も引き分け以下に終わらないとならない。

仮に最終戦でKENTA、鷹木、ザックの全員が勝利した場合は三つ巴となるため3選手による1位決定戦が行われる。4選手が出場する3試合が全て引き分けに終わった場合は四つ巴の決定戦、鷹木とザックがともに負けて、飯伏とKENTAが引き分けた場合は両者による延長再試合の決定戦が行われると見られる。

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