V争い展開…ロッテ井口&燕・高津両監督に“金言” MLB時代の恩師「正直でいろ」

ロッテ・井口資仁監督(左)とヤクルト・高津臣吾監督【写真:荒川祐史】

オジー・ギーエン氏はホワイトソックス監督時代にロッテ井口、ヤクルト高津両監督を指揮した

元ホワイトソックス監督のオジー・ギーエン氏が、“教え子”だったロッテ・井口資仁、ヤクルト・高津臣吾両監督に熱烈なメッセージを送った。ヤクルト、ロッテともにリーグ優勝争いを繰り広げている。監督通算9年間で746勝を挙げているギーエン氏は、「自分らしくいること。選手に対して正直でいること。そして選手が勝つためにプレーすることを確実にすること。それだけだ」と助言を送った。

井口監督は2005年から07年途中までホワイトソックスに所属した。ギーエン監督が掲げた「スマート・ベースボール」の象徴として犠打、盗塁を使った野球を牽引。05年にチームをワールドシリーズ制覇へ導いた。ギーエン氏は「監督としてMVPを選ぶとするなら、2005年のイグチは私が選ぶMVPだ。タダヒトは試合に勝つためにできることを全てやっていた。私のMVPは間違いなくイグチだ」と称賛。「タダヒトの米国での経験、日本での経験、それを組み合わせると大きな助けになるだろう。非常に賢かったから、監督としても素晴らしい仕事をしているに違いない」と話した。

元ホワイトソックス監督のオジー・ギーエン氏【写真:小谷真弥】

2004年から05年途中までホワイトソックスに所属した高津監督もギーエン氏にとっては思い入れのある選手だ。04年途中からクローザーを任され、24試合連続無失点を記録。「ミスターゼロ」のニックネームが浸透した。「ミスターゼロ! シンゴのことも大好きだ! チームのためにいい投球をしてくれた! アメージングだったよ」と述懐。「私が見た中で最高のチェンジアップだった。それに人間としても魅力的だった。ヤクルトではかつて私の友達、ロベルト・マルカーノ(ロビー・マルカーノ)がプレーしていたんだ」と興奮気味に話した。

ギーエン氏の“教え子”が日本シリーズで戦う可能性がある。「選手に愛されるように正直に接すること、自分らしくいること。他の人のことは気にせず、自分と選手のことだけ気にすればいい。イグチにもシンゴにも伝えてくれ。春季キャンプを見に行きたいと」。2005年に最優秀監督に輝いた57歳は、両監督を健闘を願っていた。(小谷真弥 / Masaya Kotani)

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