爆発音と立ち込める黒煙 目撃者「またか…」 クリーニング工場、過去にも事故

 13日早朝、工場などが立ち並ぶ沖縄県糸満市西崎町5丁目で「大洋クリーナー」のクリーニング工場から複数回の爆発音が響き、近隣の会社の窓を揺らした。2人の負傷者を出した。爆発したボイラーからは黒煙が立ちこめ、周囲には燃料として準備されたと思われるタイヤなどが散乱していた。警察は周辺に規制線を張り、周囲には緊迫した空気が流れた。

 近くで勤務する人によると、この工場では過去にも何度か爆発があった。目撃者は「またか」とつぶやきながら、不安げな表情で現場を見つめた。

 爆発による火災を警戒し、糸満市消防本部の消防車などが待機した。目撃した人によると、爆発が起こるたび現場の警官らはボイラーとは逆方向に走り、安全を確保していたという。

 爆発後、工場関係者から通報があったのは午前6時46分ごろ。警察は午前7時30分に規制線を張り、午前10時50分に解除した。

 近くの会社に勤める男性(27)は「私の会社ではペンキなども扱っている。爆発でペンキに引火などしないか心配だ」と不安げに話した。別の男性(45)は爆発の際、会社の事務所にいた。「事務所のガラスが揺れ、衝撃が伝わってきた。怖かった」と話した。

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