3年ぶり武道館ライブの鈴木愛理 〝迷い〟振り切り「私が私でいいと思えた」

3年ぶりの武道館公演で躍動した鈴木愛理

歌手の鈴木愛理(27)が13日、東京・日本武道館でライブ「鈴木愛理 LIVE 2021~26/27~」を開催した。

アイドルグループ「℃―ute」のメンバーだった鈴木は2017年6月のグループ解散後、18年6月にアルバム「Do me a favor」でソロデビュー。同年7月に武道館公演を行い、1万人を動員する快挙を成し遂げた。

最近はコロナ禍のため思うような活動ができなかったが、今回、2年ぶりとなる単独ライブでたまりにたまったエネルギーをぶつけた。生バンド演奏をバックに「Be Brave」でライブをスタートすると、新曲4曲やガールズブラスユニット「MOS」とのコラボなども披露した。

歌手・鈴木雅之とコラボした「DADDY! DADDY! DO! feat.鈴木愛理」では、グルーブ感あふれるパフォーマンス。ピンク色のドレス姿でステージ上を笑顔で飛び跳ねた。

アイドル時代から笑顔がトレードマークの鈴木だが、アンコール後に涙ながらに本音を吐露するシーンがあった。武道館公演は3年ぶりとなるが、「(前回の)武道館とは自分の感情も違います。(当時は)自信がない時期でした。個性がないと思っていた」と明かしたのだ。

「3年前にソロデビューした時は、『カメレオンのような存在でいたい』と話していました。“いろんな色に自分を染めながら、みんなを元気にしていきたい”と語っていたが、その発言は迷いの裏返しだったのでしょう」とは芸能関係者。

そんな鈴木を変えたのが「DADDY! DADDY! DO!」という楽曲だった。ソロ転身直後はアイドル時代と違う自分を表現しようと、無理をして背伸びしていたが、「私が私でいいと思えた。私は歌うことが好きと」。この曲で、改めて自分の気持ちに気づいたという

迷いがなくなった鈴木の今後に注目だ。

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