コンビニ店員の機転が女性救う 連携して特殊詐欺防ぐ 浦上署が感謝状

署長感謝状を受け取った高橋さん(左)と松田さん=長崎市葉山1丁目(浦上署提供)

 連携して特殊詐欺被害を防いだとして浦上署は、セブン-イレブン長崎道ノ尾店(長崎市葉山1丁目)のオーナー、松田誠さん(61)と従業員、高橋卓也さん(34)に署長感謝状を贈った。
 同署と2人によると、9月8日午後2時すぎ、メモを持参した70代女性が困った様子で来店し、レジにいた高橋さんに「グーグルのカード」があるか尋ねた。高橋さんが「グーグルプレイカード」のことか確認しても女性はよく分かっていない様子。用途を聞くと「夫がパソコンを使っていたら、修理のため4万8千円必要と言われた」と話したため詐欺を疑い、松田さんに報告した。
 松田さんは「電子マネーでパソコンの修理をすることは絶対にない」などと説明し、女性の夫を説得するためにも同署に通報した。
 同署によると、同日午後1時すぎ、自宅のパソコンから警告音がなり、夫が表示された「050」から始まる番号に電話をかけていた。
 感謝状を受け松田さんは「今後も気掛けていきたい」、高橋さんは「防げてよかった」と話した。

© 株式会社長崎新聞社