〝雲隠れ〟木下富美子都議 失職の高い壁 最終手段は地方自治法に基づく招状

居座り続ける木下都議

14日放送のTBS系情報番組「ひるおび!」では、選挙期間中の無免許人身事故を起こし、3か月以上雲隠れしている木下富美子都議会議員の問題を取り上げた。

木下議員にはこれまで2度の辞職勧告が出されたが法的拘束力がないため、辞めさせることはできない。事故を起こしたものの、失職させるには禁錮刑以上とされている。

またリコールについても当選1年以内の議員は対象外。さらに先日、13日を期限として説明を求めるための召喚状を出したが体調不良を理由に欠席。これを理由に失職させることはできないという。3か月以上議会を欠席しているにも関わらず300万円以上の歳費が支払われており、木下都議への批判の声は高まる一方だが、〝辞めさせる〟ハードルが高いのは事実だ。

では一体、どうしたら失職させることができるのか。コメンテーターとして出演した澤井康生弁護士は「召喚状が“来て下さい”というようなお手紙のようなものなら失職させるのは無理。ただ地方自治法に基づいた招状というものを出し、これを拒否すれば除名(失職)させることができる」と指摘。これが都議会としての最終手段となる可能性があるという。

© 株式会社東京スポーツ新聞社