米女子陸上選手が虐待でコーチら22億円訴訟「胸と尻がでかすぎる」と減量を強要か

より早く走るために過酷な減量を要求されたのか…(写真はイメージ)

米の女子選手が、長年にわたる虐待を理由に元コーチとナイキ社を相手に2000万ドル(約22億円)の訴訟を起こしたと米メディアが一斉に報じた。

米「オレゴニアン」等によると、訴えを起こしたのは2013年世界選手権に17歳で出場したメアリー・ケイン。禁止薬物の不正売買などの疑惑でコーチ資格停止処分となったアルベルト・サラザール氏がヘッドコーチを務め、現在は解散している「ナイキ・オレゴンプロジェクト」に所属していた。当時、サラザール氏はケインに対し「胸と尻がでかすぎる。太りすぎだ」と非難。食事の量を減らすよう強要したという。ケインはすでに19年、サラザール氏からの虐待を主張。自傷行為や自殺を考えるようになったと告白していた。

サラザール氏はこれまで「不健康な体重を維持するよう彼女に勧めたことはなく、辱めたこともない」と否定しているというが、法廷で真相が明らかになりそうだ。

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