闘病中の初代タイガーマスクに新間寿会長が復帰戦懇願 「なるべく早いうちにやってみたい」

復帰が期待される初代タイガーマスク

初代タイガーマスク率いるストロングスタイルプロレスが14日に会見を行い、新間寿会長が初代虎に〝リング復帰〟を直談判した。

初代虎は現在パーキンソン病の疑いで闘病しており、リングから遠ざかっている。それでもこの日の会見で新間会長は「私が一番見たいのは初代タイガーマスクの試合ですよ。いつまでも車いすに座ってるの。いま見たら、そこから(車いすから降りて)とっとこ歩いてきてるじゃない。本当はリングでできるんじゃないの? タイガーのエキシビションマッチでもいいから、3分でも見てみたい。これが今の私の望み」と復帰要請。同席していたジャガー横田に「あなたが相手になってタイガーと3分間のエキシビションをやってください」と要望し、ジャガーもこれに「いつでも」と呼応した。

これを受け初代虎は「私の体はどんどん蝕まれていっているので、なるべく早いうちにそういうことをやってみたいなとは思います」と意欲を示した。さらに現在の状態について「まずは体を治して、歩けるようにすること。走ることはできるんですけど、歩くことができないという不思議な病気なんですけれども。足の運動、例えば360キロのスクワットをやっています。調子がいい日はずっと調子がいいので。その時にあわせてトレーニングをやっている。徐々によくなっていることは事実です」と説明した。

周囲からは「リングポストに上がるだけでも」という期待も寄せられているといい、初代虎も前向きに検討しているという。86歳の新間会長から「頼むよ。それを見て死にたいよ」と懇願された初代虎が「そんなこと言わないでください。僕はその場で死にます」と軽妙な口調で返答する一幕も。ともあれ初代虎の奇跡の復活を、多くのファンと関係者が望んでいることは間違いない。

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