〈コリア・ニュース・コラム〉住環境改善へ、ぼう大な建設量 5年間に災害復旧で新設したのは3万7千戸

朝鮮労働党創建76周年を迎えた10日、平壌で各種の祝賀行事が盛大に行われた一方で、咸鏡南道では被災民の安堵と喜びが沸き上がった。8月に水害に見舞われ復旧工事が進められていた同地では、完工目標の党創建記念日を迎えて入居式が行われた

朝鮮では近年、国家計画に基づく住宅建設プロジェクトの推進と、相次ぐ自然災害の復旧で各地にぼう大な数の住宅を建設してきた。昨年も広範な被災地が党創建75周年を前後して見違えるように一新された

抜本的に一新された被災地(朝鮮中央通信=朝鮮通信)

7月に朝鮮が初めて公表した持続可能な発展目標(SDGs)に関する自発的国家レビューから、近年の住宅建設の全体像を捉えることができる。2016年から20年まで自然災害復旧で新設した住宅戸数は累計3万7千戸、補修した戸数は3万1千戸に上る。住宅は国家施策に基づいて被災民に無償で分配された。一方、15年以降、未来科学者通り、黎明通りなどの平壌の新市街に建設された住宅戸数は累計9500戸、2019年末までに三池淵市に新設された戸数は3千戸だ

ライトアップされた黎明通りの住宅街(C)朝鮮新報

平壌市1万世帯住宅や普通江住宅区、険徳地区の肝煎りの建設プロジェクト以外にも現在、平壌の大平地区で新たな建設が着工し、大城区域林興洞に百数十戸が新設されるなど大小の住宅建設が各地で同時多発的に進む。住環境の改善は朝鮮労働党第8回大会で定めた重要課題の一つだ。相次ぐ住宅建設の報は、厳しい環境下でも朝鮮が掲げた計画が着実に進捗していることを示している。

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