将軍岡本に新間寿会長がまさかの援護射撃「次、呼んでやれよ、カシンを」の言葉に平井代表〝陥落〟

平井代表に詰め寄る将軍岡本

初代タイガーマスク率いるストロングスタイルプロレス21日後楽園大会で河野真幸との2度目の防衛戦に臨むUWAアジアパシフィックヘビー級王者の将軍岡本(38)が14日、団体から悪魔仮面ケンドー・カシン招聘の言質を取ることに成功した。

岡本は9月新木場大会で高岩竜一を下し初防衛に成功。かねて熱望する元はぐれIGF軍の先輩・カシンとの防衛戦に近づいたかと思われたが、実現することはなかった。この日の会見に出席すると「今回、河野選手とタイトルマッチやりますけど。それはいいとして、平井さん、私言いましたよね。高岩のあとは誰って言いましたか? カシンですよ、カシン。ケンドー・カシンを連れてこいって言ったよね。次勝ったらケンドー・カシン、連れてきて。分かった? 以上」と平井丈雅代表に要求した。

これに平井代表は「将軍選手が今回の試合でどのように勝たれ、勝つか負けるか。その試合を見て、勝てば次の試合、誰を挑戦者にするのかは協議させていただきたいと思います。ストロングスタイル王座委員会で決めていきたいと思います」と独特な文法を用いつつ慎重な姿勢を示す。岡本が「協議じゃねえだろ。連れてこいって言ってんだろ」と声を荒らげ、会見場は緊迫した空気が漂った。

すると一体どういう風の吹き回しか、新間寿会長が岡本に援護射撃。「平井ちゃん、将軍岡本さんが言ってるんだから。次、呼んでやれよ、カシンを。そういう試合が面白いんだよ。レスラーがやりたいと言う試合を提供するのが平井の務めなんだ。それを見て人が喜び、人の喜びを見て喜ぶのが営業の人間の頭。即答してやれよそういうのは」と王者の意向をくむように助言した。

面倒なことを避けようとしていたらますます面倒が増えるだけと観念したのか平井代表は「将軍選手が…将軍選手が勝利され防衛しましたら…交渉します」と約束した。果たして岡本とカシンの王座戦は実現するのかとともに、「将軍選手」という呼称は果たして正しいのか気になるところだ。

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