「鉄道の日」にちなみ「ハナデンシャ」展示 うみがたり

 上越市五智2の市立水族博物館「うみがたり」は14日の「鉄道の日」にちなみ、名前に電車の愛称が付いたウミウシ「ハナデンシャ」を展示している。

 ハナデンシャはウミウシの中では大型で、体長10~15センチほど。展示の個体は約12センチ。体の色は白く、多数のイボの先端に赤や黄色の斑点がある。その姿がパレード用に電飾された路面電車「花電車」を思わせることから名付けられた。

赤や黄色の斑点が特徴的なハナデンシャが展示されている

 うみがたりでの展示は初めてで、越前松島水族館(福井県三国町)から譲り受けた。主な生息地はインド洋で日本では中部地方以南、日本海側では石川県でよく見られる。上越地域にも生息していると考えられているが、確認はされていないという。

 水槽の中では水面に浮いたり、砂に潜ったり、丸まって漂ったりしている。館内2階「私たちと日本海」ゾーンに展示している。生態が不明な点もあり、展示期間は個体の状態によるという。

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