SKE鎌田菜月&池田楓が映画「燃えよ剣」にドキドキ 大河主演俳優3人の共演に「本当に画面が強い」

映画「燃えよ剣」に感動した鎌田菜月(左)と池田楓

新選組副長・土方歳三の活躍を描いた映画「燃えよ剣」が15日から全国公開される。司馬遼太郎の国民的ベストセラー小説を原田眞人監督が完全映画化。名古屋で行われた試写会に参加したSKE48の鎌田菜月(25)と池田楓(21)はド迫力の殺陣シーンや幕末の動乱期に命を燃やした新選組隊士たちの生きざまに感情を揺さぶられたという。

映画「燃えよ剣」は武州多摩の百姓の子で“バラガキ”(ならず者)と呼ばれていた土方歳三が同郷の近藤勇や沖田総司らとともに京へ上り新選組を結成、倒幕勢力と戦っていく姿を描いた作品。

「土方さんから見た新選組だけでなく、隊士や他の登場人物それぞれのドラマも丁寧に描かれていて人間味を感じさせられるところがすごくよかったです」(鎌田)、「新選組の人たちは自分の命よりも守りたいものがあったのかなと感じました」(池田)と2人は幕末の世を駆け抜けた新選組の戦いに胸を熱くした。

この映画の見どころのひとつが豪華キャストの共演だ。主人公の土方歳三を岡田准一、土方の恋人・お雪を柴咲コウ、局長の近藤勇を鈴木亮平が演じる。岡田は「軍師官兵衛」、柴崎は「おんな城主 直虎」、鈴木は「西郷どん」と3人ともNHK大河ドラマで主役を張った。また沖田総司を「Hey! Say! JUMP」の山田涼介が演じることも話題になっている。「土方さんの近藤さんへの思い、近藤さんが土方さんを思う気持ちなどがしっかりと伝わってきました。俳優さんが豪華なので本当に画面が強いなと感じました」(鎌田)、「土方さんとお雪さんのシーンにはドキドキしましたし、土方さんと沖田さんの関係の深さも印象に残っています」(池田)と日本を代表する俳優陣の演技から伝わってくる細やかな心情が2人の気持ちにも刺さってきたという。

新選組といえば史上最強の剣客集団だけに殺陣のシーンにも注目だが今回は土方歳三が絡むすべての剣技の構築・指導を主演の岡田が行っている。「生々しさに“おおっ”となりました。すごく見応えがありました」(鎌田)、「自分がその時代のその場所にいて目の前で見ているような迫力でした」とリアルな戦闘シーンに2人は大きな衝撃を受けた。

実は鎌田はアイドル界きっての新選組通。中学、高校時代に新選組の魅力にはまると司馬遼太郎の「燃えよ剣」はもちろん、浅田次郎の「壬生義士伝」「一刀斎夢録」、北方謙三の「黒龍の柩」など新選組が登場する小説や新選組隊士の永倉新八、島田魁が残した回顧録や日記などを片っ端から読みあさった。京都の壬生寺や油小路、西本願寺、北海道・函館の五稜郭など新選組ゆかりの地を巡る“聖地巡礼”も行ってきた正真正銘の“ガチ勢”である鎌田は「新選組は戦って斬った敵の数よりも内部粛清で亡くなった人の数の方が多いとも言われています。(そんな新選組を)単純にヒーロー、英雄と描かなかったところがこの映画の美徳、魅力なのかなと感じました」と試写を見て率直な感想を語った。

一方、歴史にはあまり詳しくないという池田は「この時代に生きた人たちの思いが伝わってくる映画でした。もっと幕末や新選組のことが知りたくなりました」とこの作品がきっかけで幕末の時代に興味がわいたという。

「もう1度、映画館に見に行きたいなと思います」(鎌田)、「みんなで一緒に勉強できるように他のメンバーも連れていきたいです」(池田)。2人ともまた土方歳三や新選組の雄姿を見るために映画館に行くつもりだ。

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