輪島功一氏の孫・磯谷大心が1回TKOで白星デビュー

輪島氏は孫・磯谷大心と笑顔で勝利のグータッチ

ボクシング元WBA、WBC世界スーパーウエルター級王者・輪島功一氏の孫、磯谷大心(20=輪島功一スポーツジム)が14日、東京・後楽園ホールでのプロデビュー戦(4回戦、68・5キロ契約)を勝利で飾った。

磯谷は〝炎の男〟と呼ばれた輪島氏の長女と、元日本ランカーで自身のトレーナーを務める和広氏の長男。幼稚園から高校まではサッカーに注力したが高校2年時にプロボクサーを志願し昨年10月にプロテストを合格した。

サラブレッドとして注目を浴びるデビュー戦では、同じくこの日がプロ初戦となった羽賀彬光(35=DANGAN越谷)と対戦。応援に駆けつけた輪島氏がリングサイドで見守る中、1ラウンド(R)から鋭い左のジャブでペースを握る。そして右フックを直撃させいきなりダウンを奪った。さらに立ち上がった相手に一気に攻勢を仕掛け、左右のパンチを数発浴びせたところでレフェリーが試合をストップ。1R1分23秒TKO勝利の華々しいデビューとなった。

試合後は「(プロ初戦で)だいぶ硬くなった。1回目のダウンで効いていると思ったんですぐにいこうと思った。倒せたんで良かった」と笑顔で振り返った。プロボクサーとしてこれ以上ないスタートを切ることになったが「皆さんに安心して見てもらえるような絶対勝つと思われたい。パンチをもらわず勝てるようになりたい」とすぐに気を引き締めていた。

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