【新日本・G1】満身創痍のタイチはオーエンズにまで敗れ6敗目「序二段からやり直しだ」

試合後、あべみほ(左)にキスを迫るオーエンズ(新日本プロレス提供)

新日本プロレス14日山形大会「G1クライマックス」Bブロック公式戦で、タイチ(41)がチェーズ・オーエンズ(31)に敗れ屈辱の6敗目を喫した。

シリーズ中に脇腹を負傷したタイチは、この日もテーピングを巻いた痛々しい姿で登場。試合が始まれば、当然のごとく負傷箇所を狙われて苦戦をしいられた。女癖が悪いオーエンズがディーバ・あべみほにキスを要求すると激高しローキックを連打。痛みに耐えてよく頑張ったデンジャラスバックドロップで反撃に出る。

だがブラックメフィストを阻止されると、Cトリガー(ニーアタック)を連発され再び劣勢に。最後はダイビングギロチンドロップからパッケージドライバーでマットに突き刺されて3カウントを奪われた。試合後は女癖が悪すぎるオーエンズが執ようにあべみほにキスを迫ったが、さすがに拒絶されていた。

満身創痍の戦いで低迷が続くタイチは「笑っちゃうな、俺、こんなにしょぼかったか? あんなヤツにもやられて、うぬぼれてたわ。何が横綱だ? 序二段からやり直しだ、こんなの」とぼうぜん自失。最終公式戦(20日、日本武道館)ではIWGP・USヘビー級王者・棚橋弘至との激突を控えている。「俺に足りないものは何だ? 悲しみも…苦しみも…棚橋が教えてくれる? 俺に立ちないのは愛か? なんだよもう、俺には分かんねえよ、なにが足りねえか…」とつぶやくと、重い足取りで控室へ向かっていった。

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